真空 | Freedom is the right of all sentient beings.

真空

「仮面ライダーフォーゼ&仮面ライダーオーズ MOVIE大戦MEGA MAX」を観てきました。

Freedom is the right of all sentient beings.
正直な感想。
去年のMOVIE大戦のオーズがあんまりな内容でしたが、今回は文句なし!面白かった!!
安心してお薦めできます♪
去年のオーズ・ノブナガに関しては、出演者もやはり「?」だったのか、今回のパンフレットのキャストインタビューで事あるごとに脚本が(小林)靖子さんでうれしい、とか流石、と触れてて、あー、やっぱり出演者も辛かったんだろうなぁ、とつくづく思わされます。

脚本はオーズ側が小林靖子氏、フォーゼ側が中島かずき氏と本編メインライターという事もあり、本編の良い部分を汲み取った、これが見たかった!という内容の話になっています。
アンクの再登場の意味であったり、弦太郎の恋とライダー部の友情・絆であったり。
MOVIE大戦パート&Wパートも脚本は中島氏みたいですが、短いパートの中でいい感じの筋立ては流石でした。特にWパートは、実にWらしい上に、そうきたか!という仕掛けもあり。
ファンなら絶対嬉しい所。
監督や出演者インタビューでも触れられてますが、やはりWって関係者に凄く愛されてます。

監督は坂本浩一監督、もうこの人なら戦隊でもウルトラでもライダーでも安心して観れる、というくらいの存在になられたかと感じます。
原典へのリスペクト、アクション構成の素晴らしさ、見せたい所がはっきりしていて、何よりも映像としての迫力、面白さが抜群です。
今までの坂本監督の作品でもそうでしたが、どうも顔出しの女性のアクションでは蹴り技使うのが好みなのか、今回も顔出し女性のアクションは足技多し。
その殆どを担当された&なでしこのスーツアクトレスでもある人見早苗氏(更にソラリス役でもある、活躍しすぎ!)の足技の美しさは見惚れます。
なでしこのアクションはいちいち鳴る効果音含めて媚び媚びな感じで、人見氏の演じたキャラ的にはゴーオンイエローあたりに近いですが、更に進化した媚び具合が凄い。
これが監督的には「キュンとさせる」動きなのかしら。
アニメではありそうな感じですが、実写でこういう動きを実現させるとは恐るべし!
そして今回は変身後=ライダーアクションも凄まじいですが、変身前のアクションも平成ライダーではVシネマのアクセルに匹敵する程の増量っぷり。
っつーか、映司くんって変身しなくてもこんなに強かったのか。
やはり、ヒーローは変身しなくても頼もしいお兄さん、というのはいいですね。

栄光の7人ライダーについては、正直冒頭のアクションシーンは確かにかっこいいし、映像としても凄いんだけど、大野剣友会のライダーアクションとはかけ離れすぎてて、折角の7人ライダーなのになぁ…と思いましたが、クライマックスでのそれぞれのアクションを見て大納得。
原典の動きやアクションをそのまま再現するのではなく、今ならばあのアクションはどう映像で表現出来るのか、実に良く考えられていて。
正直、「レッツゴーライダー」の時は残念な気持ちの方が大きかったですが、今回のアクションは、今現在の7人ライダー、として非常に溜飲が下がるものでした。

映司と弦太郎=オーズとフォーゼはオーズ将軍と21のコアメダル、翔太郎と映司=WとオーズはW運命のガイアメモリ時に会っている事がきっちり活かされる会話有。こういう目配りが嬉しい!
特に翔太郎の台詞は、粋。翔太郎と弦太郎の会話も彼ららしくて実に良い。

オーズが出てくる=最終回で全てのコアメダルが消え去ったのに何故?という部分の解答もしっかり描かれています。
イコール、今後の映画などにも登場可能という事になります。
そして逆に今回で明確に今後登場の可能性が無くなったものもあったりします。(具体的に言及有)
このあたりの今後の再登場の可能性の示唆は次回の戦隊VSライダーや来年以降のMOVIE大戦時への配慮でしょうね。
辻褄とか整合性をあまり意識しない脚本家や監督に当たっても大丈夫な様に、先んじて仕掛けておいた保険という印象。

仮面ライダーアクアもなかなかかっこよかった。
「未来の水の力の1号ライダー」、というコンセプトみたいですが、タジャドルと並ぶシーンでは案の定ビビューンとバシャーンみたいだったよ。

銀河王&サドンダス。スカイライダー出ないのはやはり残念ですが(メダル3枚&スイッチ4つの都合もあるのかも?)、こちらもさりげなく原典を知ってれば、おおっ、と思わされる台詞有なので、未見の方は「8人ライダーVS銀河王」も事前に見ておく事をお薦めします。ちょっとした一言ですが。
銀河王といえば、原典が無駄にエロキャラだった(多分、8人ライダー時期は一緒に見に来た父親を意識した演出だったのかも知れませんが、この映画は無駄にエロ成分が強めだった気がします)のがすこし心配でしたが、今回の銀河王は特にエロくはなかったので子連れのお父さんも安心だ!
銀河王&サドンダスが何故チョイスされたのか、と思ってましたが、「8人ライダーVS銀河王」ではじめてライダー映画で宇宙絡みの本格描写があった事からの縁でしょうか。しかし今回は富士山は活躍しないぞ、残念無念。
「8人ライダーVS銀河王」ではネオショッカー戦車がインパクト強でしたがそれに相当する存在は無かったかな。
再生怪人軍団は8人ライダーの時は「怪人二世部隊」でしたので、今回のダミードーパント・グリード・ゾディアーツ軍団もあえて二世軍団と呼びたい所?
「集まろうー、集まろう」

7人ライダー活躍シーンで流れるのが「戦え7人ライダー」のアレンジ曲なので、こちらも未聴の方は事前に聴いておくといいかも。
W、オーズ、フォーゼのクライマックスでの活躍シーンもそれぞれの主題歌バックに次々フォームチェンジしてのバトルは僕らも劇場の子供たちも大興奮。

そして映画本編の後に登場する、新ヒーロー。
TV本編に先駆けての能力や戦闘スタイル、ぼんやりと見える人となりもいい具合のお披露目でした。
えらく特徴的で、なんでこんなキャラ付け?と思いましたが、ああそうか、フォーゼって「宇宙の仮面ライダー」だしそうなるともう一方の大きな特徴たる「拳法」も盛り込みたくなるよなぁ。それにしても、怪鳥音かよ!(パンフにも怪鳥音と記載有)

その後にギャバンVSゴーカイジャー予告&オール戦隊VSオールライダー告知(今回の映画と少しリンクするらしい要素が新キャラの台詞に含まれる)も有。

こちらの地域では今朝放送された映画特番も全編の解説を巧くまとめながらも大事なネタバレは見事に触れられてない絶妙な構成で非常に良かったです。

総じて今回の映画はフォーゼ、オーズ、Wのファンなら間違いなくお薦めできる傑作でした。


先日の休みに不思議博物館館長・角さんのお宅に遊びに行ってきました。
自作されてた真空脱泡機、サイズもパワーもすげぇ。

Freedom is the right of all sentient beings.

みるみる気泡が抜けて、驚くほど綺麗な成型が出来るのを目の当たりにして感動。
真空キター!
真空釜のサイズは直径40センチ、縦50センチ。(釜そのものが特注品)
製作総額は驚きの安さ、5万円ちょっとで納まってるのは関係各位のご厚意もあっての模様。
http://www.asahi-net.or.jp/~bu9t-sm/ayiiee201110.html  
200Vの電源とか含めて、一般家庭で使用できる仕様ではないですが流石に物凄いパワー。
透明シリコーンも全く気泡が入ってなく、型としてだけでなく何か使えそうな程、綺麗に抜けてました。
あと昔のものに比べて、今の透明シリコーンって劇的に品質が良くなってて驚きました。
これなら並みのシリコーンよりもずっと良いなぁ。


次回のアニメドラえもんはクリスマス編であばらやくん一家登場。
原作をさらに拡大解釈した感動編になるのかしら。
何気にあばらやくん一家登場=「重力ペンキ」の回はシンエイ版新旧シリーズ&日テレ動画版いずれも実は一度もアニメ化されていないエピソードだったりします。
意外ですね。
という訳で実はあばらやくん、コミック初登場から39年を経てアニメ初登場おめでとう!
もう一本は「どこでも大ほう」みたいです。ハレ~、やってくれるかしら。