バランス・オブ・パワーについて | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

バランス・オブ・パワーとは地政学における理論の1つであり、「2番手勢力を牽制するために3番手勢力を強化する」という考え方である。アメリカは戦後一貫して、このバランス・オブ・パワーを積極的に世界戦略に取り入れて来た。ソ連が2番手だった頃は日本を強化し、日本が2番手になれば中国を強化し、中国が2番手になればインドを強化し、そのようにしてアメリカは今日まで覇権国としての地位を保って来たのである。

 

では今後アメリカがインドに対してバランス・オブ・パワー政策を行おうとした時、一体どの国が3番手勢力の候補になるのか。かつてみたいに世界中がアメリカの言うことを聞くような情勢下なら、有力なのはブラジルもしくはインドネシアだろう。しかし今やアメリカの影響力は低下し、これに付き従う国はイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本くらいである。その中からアメリカはどこを3番手として強化しようと考えるか、もはや自明であろう。ゆえに俺は、日本経済はこれから長期的な成長軌道に戻ると確信するのである。