アメリカの不義理を内包する世界システム | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

これまで度々触れたように、今や中国の経済的凋落は決定的なものとなった。その原因はもちろん中国自身の自滅による点も大きいが、加えてアメリカが経済協力先を中国からインド及びその周辺国へ移したことである。今後はインドが中国を抜いて、新たな経済大国に成長するだろうと目されている。

 

しかしそれは果たして新興国の自立的発展と言えるのだろうか。結局アメリカが成長を許した国がそうなって、成長を許さなかった国がそうなっただけではないか。もっとも中国の軍事的増長は米欧から見切られて然るべきものであっただろう。けれど将来的にインドまでもがアメリカから警戒されて制裁を受けるのだとしたら、そのようなアメリカの不義理を内包する世界システムに、俺はどうしても違和感を覚えてしまうのだ。