我が国において、核保有の是非を議論することはタブー視されている。なぜなら日本は非核三原則を国是としているからだ。しかしこの非核三原則は、根本から間違っていないだろうか。
周知の通り、非核三原則は「持たない」「作らない」「持ち込ませない」の3項目から成る。けれど考えてみてほしい。日本が世界で唯一の被爆国となったのは、核を持ったから、作ったから、或いは持ち込ませたからであろうか。決してそうではあるまい。広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないためには、非核原則の最優先項目に「撃たせない」がなくてはならず、またそれを実践するために手段を選んでいる場合ではないと思うのである。