なぜ日本経済は、欧州先進国のようにゆるやかな衰退に移行出来なかったのであろうか? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

日本は現在、絶賛経済衰退中である。世界第2位の経済大国と呼ばれていたのも今は昔、中国に抜かれ、やがてインドに抜かれ、今世紀後半にはインドネシア、ブラジル、ナイジェリアといった新興国にも追い抜かれてしまうだろう。彼らの勝因は人口爆発に伴う内需の拡大、それは20年も前から言われていたことであり、今さらどう足掻いてもその運命は変えられまい。

 

しかし俺には、どうしても疑問に思えてならないことがある。なぜ日本経済は、欧州先進国のようにゆるやかな衰退に移行出来なかったのであろうか。日本経済が失速する遥か以前から、欧州経済は停滞期を迎えており、日本の没落が決定的となった2000年頃でさえ、ドイツやイギリス、フランスといった国々とはGDP比で2倍から3倍の開きがあった。しかし日本が0パーセント成長で横ばいに推移しているうちに、彼らはジリジリと日本に肉薄、現状のままでは間もなく日本はドイツに再逆転され、やがてイギリスやフランスにも抜き返されてしまうだろう。少子高齢化の速度の差か、移民で労働力を補充したのか、あるいはEU内で経済保護政策が機能したのか。果たして日本にも、欧州先進国のように無難な着地点を目指す術は本当になかったのであろうか。

 

俺もまた、腐っても経済学部卒である。いつかこの自らの問いに対し、ネットなり何なりで情報を集めて自分なりに考察し、何かしらの結論を日記に書くことが出来ると良いのだが。