宇宙の広さは果たして無限か有限か。どうやら現代では有限とする説が有力らしい。そして俺も宇宙の広さは有限なのではないかと考える。なぜならもし宇宙の広さが無限であったら、いささか奇妙な事態が生じるからだ。
例えばある1立方光年の宇宙空間に、地球と原子1個違わずそっくりな惑星が存在する確率が、どこまでも限りなく0に近いけれど決して0ではなかったとする。この時、宇宙の体積が無限大であったらどうなるだろうか。何と地球そっくりなコピー惑星が無限個存在することになるのだ。
もっともこれは、宇宙の広さが無限ではないことの証明にはなっていない。地球のコピー惑星が無限個存在する可能性を否定できていないからだ。けれどこの宇宙に自分のそっくりさんが何人も何人もいるなんて、信じるには突飛すぎる話ではないか。