【妄想劇場】 滅びゆく太陽(その3) | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

「だが我々人類は違う!我々人類は太陽とともには死なん!!」
「自惚れるな青二才が!人類は、全ての生物は太陽から離れては生きられん!!」

「何を…」
「系外惑星?馬鹿馬鹿しい!そこに太陽はあるのか?その新しい恒星とやらは植物を息吹かせるのか?動物を育むのか?大気を循環させ海流を生み出すと誰が保証する!?」

「それはすでにコンピュータでシミュレーション済みだ!」
「太陽はこの宇宙に2つとない!太陽が昇れば朝が来る!太陽が沈めば夜となる!そして太陽が滅びゆく時、我々全ての生命はそこで終わるのだ!!」

「…」
「…」

「…それが教団の教えか?」
「…」

「教祖様がそう唱えたのか?」
「…」

「貴様らは狂ってる!貴様らのようなイカレた教団が善良な市民をそそのかし、だからいまだ世界中で我々の計画に対する反発が後を絶たんのだ!!」
「…」

「いいか?宗教では人類は救われん!オカルトでは人類は救われん!科学が!計算が!数字が世界人類を救うのだ!!」
「…」

「…」
「…ククク」

「何?」
「ククク…フフ…」

「何がおかしい?」
「フフ…フハハ…フハハハハ…ハハハハハハハハハハ…」