カラオケで一体何オクターブ出せれば、女性歌手の曲を女性キーで歌えるのだろうか。
学生時代、友人とカラオケに行くたびに俺は常々思ったものだ。「俺も女に生まれたかった」。なぜなら俺らの高校大学時代、1990年代末~2000年代初頭といえば女性ソロ歌手が一斉に台頭した歌姫黄金期。
安室奈美恵、宇多田ヒカル、倉木麻衣、椎名林檎、aiko、YUKI、倖田來未、大塚愛…名前を挙げればそれこそキリがないが、その中でも当時絶対女王としてJ-POP界の頂点に君臨していたのが、何と言っても浜崎あゆみである。その頃の俺にとって、あゆの歌を女性キーできれいに歌い上げることはちょっとした憧れであった。
ではそもそも「オクターブ」とは一体何なのか。ウィキなどを見ると何やら小難しく書いてあるが、要は「ドレミファソラシ」で1オクターブ。それを何回繰り返せるかで何オクターブかが決まるのだ。
俺の知るところだと、最も広音域な歌手として有名なのはマライア・キャリーで7オクターブ。これはもはや人間ではない、コウモリの超音波だ。日本人歌手ではMISIAが5オクターブ。また男性歌手だとマイケル・ジャクソンが4オクターブとのことだ。
さて、本題に戻る。カラオケで一体何オクターブ出せれば、女性歌手の曲を女性キーで歌えるのだろうか。ここで俺らが言うところの「女性キー」とは単純に男性キーよりも1オクターブ上のキーを指す。
そして次なる問題は、一般的なJ-POP曲の音域の広さだ。
これは何の検証も経ていないただの俺の経験則だが、男性歌手の曲で通常の難易度の歌ならばせいぜい音の高低差は2オクターブ以内だろう。じゃなきゃとても歌えない。そしてそれは、恐らく女性歌手の曲でも同様なのではないか。
例えば、時々ラルクなどがバカみたいに高音キーの曲を出すが、そんなE難度の歌はこの際無視である。女性歌手も同様にglobeや華原朋美なんかは無視無視。
以上をまとめると、一般的なJ-POP曲の音域の広さは2オクターブ以内、そして女性キーは男性キーより1オクターブ高い。結論、男性は3オクターブ出せれば、女性歌手の曲を女性キーで歌うことが出来る。
測ったことはないが、多分俺などはカラオケで2オクターブも出ていない。プロの歌手でもなくボイトレも受けていない素人にとって、果たして3オクターブ出すことなど可能なのだろうか。