長い梅雨、今年はてっきり冷夏になるかと思いきや、遅れてやってきた夏本番。皆さんの中にもすでに夏バテでゲッソリしている方も多いことだろう。
さて、夏バテで一番の問題が食欲不振である。ギラギラの炎天下、気温は軽く35度越え、とても何か食べ物を口に運ぶ元気などない真っ昼間。コンビニの蕎麦でも素麺でも何でもいいから口にして欲しいところであるが、それさえも出来ない人に俺がぜひお勧めしたいのが、ずばりコーラである。
コーラと言えば、絶対に子供に飲ませたくないジャンクフードのお供というイメージをお持ちの方も多いことだろう。けれど実はコーラは極めてエネルギー効率の高い、夏場の万能飲料なのである。実際に、炭酸抜きコーラを給水に用いてるマラソン選手はたくさんいる。
言うまでもなく夏は一年で最もカロリーを消費する季節。お茶や水だけガブガブ飲んでいたら、はっきし言って倒れて運ばれる。
従って食欲がない時はとりあえずコーラでエネルギー補給。そして陽が沈み涼んで食欲が出てきたら、昼抜いた分も考慮してきちんと食事でカロリーを補充。栄養バランスよりも何よりも、まずはエネルギーを摂取することを念頭に置き、皆さんもこの灼熱地獄を乗り切ってほしい。
また、これは医学会では全く知られていないことだが、夏バテには最悪命を落としかねない恐るべき合併症があることをご存知だろうか。それが「痩せてラッキー症候群」である。
夏バテになり食欲が減退すると、自ずと体重は落ちる。「これはラッキー、絶好のダイエットのチャンス」とばかりに、さらに意図的に食事量を減らす。するとますます体重が減り…本人も気づかぬうちに進行するデス・スパイラル。俺がそれで食事を一切受け付けなくなり、軽く死にかけたのは以前の日記で触れた通り。
夏だろうが冬だろうがきちんと食べること。これは社会人として云々とかいう次元の話ではなく、生命の最も基本的な個体維持の問題、それが出来なきゃ生物失格である。皆さんもとにかく食べて食べて、食べることで夏バテを振り切ろう。