もし今ゴールキックを蹴ったなら、ハーフラインを越えてどこまで飛ばせるだろうか!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

小学時代、俺は地元の少年チームでサッカーをやっていた。ポジションはセンターバックだ。少年サッカーにおいてDFに要求されることは2つだけ、体の大きさとキック力だ。そしてその2点において、俺はチーム内で一番長けていた。しかしその俺をしても、ゴールキックをハーフラインまで飛ばすことは出来なかった。それは当時俺の目標であったが、ついぞチーム卒業まで叶わなかった。

そして中学高校と体育のサッカーで、俺はボールを思いっきり蹴ったことは一度もない。蹴らない方がマシだった。小学時代クリアボールしか蹴ったことのない生粋のDFが、中高と突然最前線のFWに回されるとどうなるか。そりゃあ経験者であるから重宝はされるし、チャンスエリア内でなら点も獲れる。また中の上程度に足が速ければ、ドリブラーにはなれるだろう。けれどそれだけだった。俺はロングパス、センタリング、ミドルシュート全てにおいてボールの精度は最悪であり、また部活動ならいざ知らず学校体育の水準はそこまでを要求しなかった。

そしてとうの昔に学生を卒業、遊びでボールを蹴ることもなくなり5年ほどが経つ。時々ふと思う。もし今ゴールキックを蹴ったなら、ハーフラインを越えてどこまで飛ばせるだろうか。小学時代にズッシリと重く感じた5号球、プロの選手はそれを最速200km/hで蹴るらしい。そんなスピードやましてや精度、その他一切は望まない。ただ子供時代には成しえなかった、どこまでも大きな大きな弧を描いてみたいものだ。