中国が着々と南シナ海における勢威を強めている。
今年に入り、中国船がフィリピン・パグアサ島近海に侵入。現地メディアによると1月~3月にかけてフィリピンの領海内を航行をした中国籍船舶はおよそ300隻にも上る。これに対し、フィリピン政府は独自に対抗処置を講じているが現状手も足も出ない。
なぜ今になり、中国はさらなる暴挙に打って出たのか。それは日米や東南アジア諸国からなる自由主義陣営の牽制が、全く効いていないからであろう。要は日米が中国に完全に嘗められているのだ。
思うに、日米は韓国とのいざこざに固執し過ぎているのではないか。両国メディアは連日に渡り日韓同盟、米韓同盟の破綻を強調。これは自由主義陣営の足並みの乱れを対外的にアピールしているようなものではないか。
また昨年、せっかく日米英仏が軍事協力強化を掲げながら、実際の任務は主に韓国・北陽線の瀬取り行為の監視のみ。まるで大砲を集めてスズメを狙い撃つようなものである。
言うまでもなく、自由主義陣営の真なる脅威は韓国・北朝鮮などという雑魚ではない。インド太平洋地域の秩序と調和を蹂躙する元凶、悪辣大国中国である。
韓国とのいざこざなど所詮ははかすり傷、唾でもつけておけばいい。今、日米英仏さらには豪印及び東南亜が一丸となって相対すべきは中国であることを決して忘れてはならない。