ヤンキーより真面目君の方がパンチングマシンは強い!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

今はどうか知らんが、昔俺はゲーセンのパンチングマシンが強かった。少なくとも周囲の友人の中では負けなしだった。

さて高校生の時、俺は友人数人とゲーセンにパンチングマシンを打ちに行った。するとパンチングマシンの一角にはヤンキー軍団と真面目君軍団が先に陣取っている。そこへまきしま軍団も参入、三つ巴の三国志が勃発したのだ。

ヤンキー軍団はマシンの前を完全に占領、好き放題にパンチを打ちまくっていた。それをじっと待つ真面目君たち。「パンチングマシンは弱肉強食。強者は我が物顔でマシンを独占し、弱者はひたすら空くのを待つのみ。世の摂理だな」。ちなみにヤンキー軍団のスコアは90台から100台ほど。「まあ強者と呼ぶにはあまりにお粗末な数字だけどな」。

しかしそれにしても長い。長すぎる。「このヤンキー軍団、マシンを明け渡す気ないだろ?」しびれを切らした俺は「ちょっといいすか?」、ヤンキーたちをかきわけマシンにコインを入れる。右ストレート一閃、ズガンッッ!!スコア137。「おぉぉぉ!!」湧き上がる歓声。そして恐れおののいたのか、ヤンキーたちはどこかへ行ってしまった。

「ああ、二重の意味でスッキリした!」意気揚々と引き上げるその帰り際、俺はマシンの方を振り返り度肝を抜かれた。ようやくマシンの順番が回ってきた真面目君たちが、スコア110台を連発しているではないか。「なんだアイツら!?ヤンキーより全然強いじゃん!!」

かくして俺の中で持論が確立した。「ヤンキーより真面目君の方がパンチングマシンは強い!!」

まあ考えてみれば当たり前のことだ。真面目君たちは普段は恐らく部活に所属、日々トレーニングに汗を流しているのだろう。一方ヤンキーたちは、腹筋や腕立てさえやったことがあるまい。