最近俺はアニメ好きが高じて、にわかながら女性声優さんのラジオをよく聴いている。けれどその趣向をここで滔々と力説してゴリ押すのは控えておく。声優ファンが世間的に見れば少数派、いわゆる”オタク”の部類として片付けられてしまい、なかなか一般的な賛同を得にくいことを十分に知っているからだ。
しかし一つだけ、世間の誤解を解いておきたい。それは「女性アニメ声優さんが皆、典型的なアニメ声という訳ではない」という点だ。ここでいう”アニメ声”とはキンキンにかん高くロリータ調で、「はきゅーーーん!!」とか言っちゃいそうな声のことである。もちろんそのような声質が特徴的な声優さんもいるが、どちらかといえばそれは少数派だ。
むしろ女性声優さんの大多数は”純粋にきれいな声”、例えばニュースのキャスターやドキュメンタリーのナレーションのような、澄んでいてよく通り、すんなりと聞き取りやすく耳に馴染んで入って来るような声をしているのだ。
俺が是正したかった誤認はそれだけである。その上で女性声優さんに興味を持つも良し、障らずを通すも良し、どちらの在り方も一体誰が間違いであると断じられようか。
さて完全に余談だが、今年第12回を迎えた「声優アワード」なる声優界の最高峰の賞がある。そして第4回に創設されたのが「キッズ・ファミリー賞」、子供たちの目線で最も魅力的な声優さんに贈られる賞だ。その栄えある初代受賞者が、”ドラえもん声優”の水田わさびさんなのである。ドラえもんファンとして、こちらも併せて強調したい。