俺は生まれると同時にモテるヤツが大嫌いだ。生まれ落ちた瞬間ににモテるためのスペックを全て兼ね備えた、男の風上にも置けない下衆のことである。そんな不逞の輩、3次元においては存在しないか、仮に存在したとしても俺の周りの同僚や友人にはまず見かけなかったが、2次元つまりアニメの世界には確固として存在する。
『ソードアート・オンライン』桐ヶ谷和人、『IS』織斑一夏、『魔法科高校の劣等生』司波達也。一体何なんだ、あのあまりにリアル離れしたイケメン&ハイスペックぶりは。ヤツラはそれこそ呼吸をするように女子をたらしこみ、しかも鈍感でそのことに全く気付かない。自意識過剰で女子と目が合うだけで勘違いする俺に対する当てつけなのか。それこそヤツラは鼻くそをほじって小便を垂らしても女子にキャーキャー言われるだろう。そして全く同じことを俺がしたら、女子にキャーキャー言われるに違いない。
モテるならモテるで、それに十分見合うだけの努力と対価を支払ってもらいたい。例えば『物語シリーズ』阿良々木暦は”阿良々木ハーレム”を築くために、常人なら確実に死ぬレベルで何度も体を張っている。少しはヤツを見習え、2次元とはいえただでモテて許されると思うなよ。