a precious time I can never return to | まきしま日記~イルカは空想家~

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

季節がまた一つ通り過ぎていき
私は君を思い出す
手を伸ばしても もう二度と届かない
遠い遠い 愛おしい時間

真夏の灼熱のアスファルト
細身の君の意外なほどたくましい腕
思い切ってしがみついた
きっと 永遠を夢見ていた

真冬の凍える手のひら
ポケットの中で手を繋いだね
こんな幸せな瞬間にも いつか終わりが来るの
ならば私は明日なんていらない 未来もいらない

季節がまた一つ通り過ぎていき
私は君を思い出す
忘れたい 忘れてしまいたい
ねえ 忘れられる訳ないじゃん