のび太を笑う前に、我々は彼の「甘受力」を学ぶべきではないだろうか!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

漫画・アニメ『ドラえもん』の主人公・のび太に対し、皆さんはどのようなイメージをお持ちだろうか。こう問うた時、きっと多くの人たちが否定的な見解を寄せることだろう。「のび太は努力も向上心もなく、ただ他力本願にドラえもんに甘えているだけである」。

のび太を取り巻く環境は決して恵まれたものではない。いじめっ子のジャイアン・スネ夫に、のび太を笑い者にするクラスメートたち。しかしのび太はそれを悲観するでも、ましてや登校拒否するでもなく、ただ与えられた境遇を甘んじて受け入れ、その中でささやかな喜びや楽しみを見つけて日々前向きに生きている。

    ◆全国100人に聞いた
    終わってほしくない長寿番組ランキング
     (「リサーチプラス」より・複数回答)
    1位 笑点 (日テレ)  35票
    2位 サザエさん (フジ)  32票
    3位 ドラえもん (テレ朝)  24票
    4位 世界ふしぎ発見! (TBS)  22票
    5位 ザ!鉄腕!DASH!! (日テレ)  19票
    6位 踊る!さんま御殿 (日テレ)  17票
    7位 タモリ倶楽部 (テレ朝)  13票
    8位 名探偵コナン (日テレ)  12票
    9位 ビートたけしのTVタックル (テレ朝) 11票
    9位 それいけ!アンパンマン (日テレ)  11票
    9位 ちびまる子ちゃん (フジ)  11票 ※以下略

生まれてから生涯を終えるまで、常に”優等生”で通せる者などまずいない。例えば優秀に学業を修めて社会に出た時、職場で敏腕を振るっていたが昇進して仕事や立場が変わった時、人は大なり小なり挫折や不遇に見舞われるだろう。その時人は、のび太のように自身の置かれた状況をポジティブに甘んじて受け入れることが出来るだろうか。

努力は眩しい。向上心は美しい。しかし多くの人が知っている、それだけで乗り切れるほど人生は平坦ではないと。そしてその点において、のび太は達観している。のび太を笑う前に、我々は彼の「甘受力」を学ぶべきではないだろうか。