世界一のサッカー王国と言えばどこか。恐らく大抵の人がこう答えるだろう、「それはブラジルである」。事実ブラジルはW杯で歴代最多、5回の優勝を飾っている。
【W杯優勝回数】
5回 ブラジル
4回 ドイツ イタリア
2回 ウルグアイ アルゼンチン
1回 イングランド フランス スペイン
しかし近年、ブラジルに絶対王者たる強さは見られない。過去20年に限っていえば、ブラジルの優勝は1回。そして圧倒的にベスト8敗退のイメージが強いのだ。
【過去20年のブラジル代表の戦績】
1998年フランス大会 準優勝
2002年日韓大会 優勝
2006年ドイツ大会 ベスト8
2010年南アフリカ大会委 ベスト8
2014年ブラジル大会 ベスト4
2018年ロシア大会 ベスト8
ではなぜブラジルは過去5回もW杯を制し、”サッカー王国”と冠されるに至ったのか。
以下、長くなるのでサラッと読み流してほしい。これは過去のW杯全大会における優勝国である。
【W杯全大会の優勝国】
1930年ウルグアイ大会 ウルグアイ
1934年イタリア大会 イタリア
1938年フランス大会 イタリア
1950年ブラジル大会 ウルグアイ
1954年スイス大会 西ドイツ
1958年スウェーデン大会 ブラジル
1962年チリ大会 イングランド
1966年イングランド大会 ブラジル
1970年メキシコ大会 ブラジル
1974年西ドイツ大会 西ドイツ
1978年アルゼンチン大会 アルゼンチン
1982年スペイン大会 イタリア
1986年メキシコ大会 アルゼンチン
1990年イタリア大会 西ドイツ
1994年アメリカ大会 ブラジル
1998年フランス大会 フランス
2002年日韓大会 ブラジル
2006年ドイツ大会 イタリア
2010年南アフリカ大会 スペイン
2014年ブラジル大会 ドイツ
そして着目すべきは1958年スウェーデン大会だ。この時ブラジルは初優勝を飾り、以降4大会で3度優勝している。
スウェーデン大会以後4大会、ブラジルに一体何が起こったのか。ズバリ、”サッカーの神様”ペレが出場したのである。
当時のサッカーはチームプレーよりも個の力によるところが大きかったと聞く。もしペレが現れなかったら、ブラジルの優勝回数は2回。もはや”サッカー王国”などではない、ただの一強豪国だ。
結論、ブラジルは”サッカー王国”でも何でもない、ただ”サッカーの神様”ペレが凄かったのだ。