マライア・キャリーといえば、日本では『恋人たちのクリスマス（All I Want For Christmas Is You）』が有名だろうか。全世界で2億枚のアルバムを売上げた、90年代を代表する歌姫である。
さて、俺は大のマイケル・ジャクソンファンだ。確か高校の英語の授業だったか。マライア・キャリーの『HERO』という曲を聴いて、俺は思わず我が耳を疑った。それがマイケル・ジャクソンの名バラード『You Are Not Alone』に酷似していたからだ。
「おのれ許さん！マライアごとき駆け出しの小娘（俺の12コ上）があろうことか、あのKING OF POPマイケル・ジャクソンの曲を盗むなんざ言語道断！日本だったら著作権侵害で切腹だぞ！！」
俺はその日の帰りにレンタルCD屋へ。「見つけたぞ、これがマライアの『HERO』か！どこからどこまでマイケルをパクっているのか、全貌を聴き尽くしてやる！！」
そして俺は、あまりにも残酷な真実に愕然とした。マライア・キャリーの『HERO』の発売年が93年、マイケル・ジャクソンの『You Are Not Alone』が95年だったのである。「おいこら、マイケル…」