まず以下のランキングを見てほしい。これは以前フジテレビで放送された『1億3000万人が選ぶ究極アニメランキング』より、10代から60代までを対象にアンケート調査をした「後世に残したい国民的アニメランキング」である。
1位 サザエさん
2位 ドラえもん
3位 となりのトトロ
4位 まんが日本昔ばなし
5位 ドラゴンボールシリーズ
6位 ONE PIECE
7位 名探偵コナン
8位 風の谷のナウシカ
9位 鉄腕アトム
10位 アルプスの少女ハイジ
このラインナップ、例えば30代の俺から見たらまあ妥当である。しかしながら思うのだ。「俺と同年代かそれより上の世代の声が強すぎて、今を生きる子供たちの声が1ミリも反映されていないではないか」。
『サザエさん』、『ドラえもん』の1、2はもはや日本人の鉄板だとしても、(1)なぜ『アンパンマン』、『ポケモン』が入って来ないのか。両作は子供にとって絶対必須であろう。(2)『トトロ』、『日本昔ばなし』、『ナウシカ』、『アトム』、『ハイジ』、一体いつの時代の名作だ。今の子供たちが知る訳がないだろう。
ならばどうにかして現在の児童・乳幼児にアンケートをとったら、果たしてどのようなランキング結果になるだろうか。そこであくまで俺の独断に基く完全予想、「もしも0歳から12歳までの子供に聞いたらこうなる、国民的アニメランキング」が以下である。
1位 ドラえもん
2位 ポケットモンスターシリーズ
3位 名探偵コナン
4位 妖怪ウォッチ
5位 それいけ!アンパンマン
6位 ONE PIECE
7位 崖の上のポニョ
8位 プリキュアシリーズ
9位 クレヨンしんちゃん
10位 ドラゴンボールシリーズ
大人になっても楽しめるアニメは、確かに秀逸なコンテンツである。しかし我々はあらためて認識すべきだろう。アニメ文化の主役は懐古に浸る大人ではない、あくまで次世代を担う子供たちなのである。