たとえ天才軍師でなくとも、諸葛孔明は曹操に勝るとも劣らぬ三国志最大のスーパースターである!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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「三国志」といえば2世紀~3世紀中国において、魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備が三つ巴で覇を競い合った歴史戦乱物語である。そして三国志最大のヒーローと言えば、劉備の配下の天才軍師・諸葛孔明だ。物語中においては孔明の神がかり的な活躍がこれでもかと描かれている。


しかしここで三国志ファンの夢を一気に叩き潰す。孔明は間違っても天才軍師などではない。史実によれば劉備の存命中、孔明は一度も軍行に帯同していない。常に留守番役であった。そして劉備臨終の際、初めて孔明は軍の全権を託され、そこから蜀軍のボコ負けが始まった。孔明は天才軍師どころか、軍事の才がゼロだあったのである。


しかしである。孔明ファンはここで肩を落とす必要はない。孔明は決して天才軍師ではなかったが、代わりに天才宰相であった。孔明の軍事手腕は並平凡、しかし行政手腕は中国の歴代宰相の中でも3本の指に入ると言われている。


劉備率いる蜀軍には軍略家に汾統・法正、最高指揮官クラスの武将に関羽・張飛・趙雲・魏延とタレントがズラリ。その一方で領地内の統治はまさに孔明一人の双肩にかかっていた。


そして小国・蜀が大国・魏に挑むという無謀。蜀と魏の国力差は5倍~10倍、例えるなら太平洋戦争で日本がアメリカに挑んだようなものだ。日本は最終的には国力が枯渇してアメリカに敗れたが、孔明は蜀が魏と総力戦を行う中、国内のインフラを整備して農産業を促進、蜀の国力を全く疲弊されることなく、戦線に食糧や軍事物資を絶やさず供給し続けた。


戦場における武功だけが脚光を浴び勝ちな三国志、しかし宰相・孔明の功績はまさに計り知れない。俺は思う。たとえ天才軍師というのが後世の捏造であったとしても、やはり孔明は、三国時代随一の傑物・曹操に勝るとも劣らぬ三国志最大のスーパースターであると。