漫画界の2大レジェンド!!手塚治虫、藤子・F・不二雄に見る理想の先輩・後輩関係とは!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

理想の先輩・後輩関係とは、一体どのようなものだろうか。それこそ人により意見は千差万別、その要件は20も30も挙がるだろう。しかし俺はここで、そのうちの一つを掲げたい。「互いが互いを認め合い、共に高め合う関係」だ。そしてその規範とも言うべき例を、漫画界の偉人・手塚治虫、藤子・F・不二雄の両氏に見ることが出来る。


手塚治虫と藤子・F・不二雄、その生涯に渡る公私交流は有名である。手塚氏は藤子F氏の上京に当たって住居から何から世話をし、藤子F氏の結婚の際にはその仲人まで務めている。そして藤子F氏は手塚氏を「人生で最大の師」と心から慕い足跡を追い、手塚氏もまた藤子F氏を「彼は本当の天才だ」と称えその才を嫉妬さえするほどに愛した。日本を代表する両巨匠の共に認め高め合う関係、それが今日の漫画・アニメ文化にもたらした影響はまさに計り知れない。


ではなぜ手塚氏、藤子F氏は互いに刺激を与え鼓舞し合う良好な先輩・後輩関係を築くことが出来たのか。思うにそれは両氏の年齢が、例えば先駆者と後継者と言うほどには大きく隔たっていなかったからではないか。


手塚治虫は昭和3年生まれ、藤子・F・不二雄は昭和8年生まれ、両氏はわずかに5歳しか違わない。しかし初めて接見した時、藤子F氏は一介の漫画家志望の高校生に過ぎず、一方手塚氏はすでに若くして日本漫画界の第一人者であった。その時の藤子F氏の奮起は想像に難くなく、また手塚氏にとっても近い将来ライバルにもなろう藤子F氏との出会いは大いに発奮材料となったことだろう。同じ世代であるが故に、手塚氏と藤子F氏は一方的に授け受ける師弟関係ではなく、相互に影響し合い共に切磋琢磨する先輩・後輩関係であれたのだ。


    ◆日本を代表する漫画家といえば?
     (「gooランキング」より)

    1位 手塚治虫 (代表作/鉄腕アトム)  10751票
    2位 藤子・F・不二雄 (ドラえもん)  4715票
    3位 鳥山明 (ドラゴンボール)  3704票
    4位 尾田栄一郎 (ONE PIECE)  2212票
    5位 藤子不二雄A (笑ゥせぇるすまん)  833票
    6位 井上雄彦 (SLAM DUNK)  610票
    7位 松本零士 (銀河鉄道999)  517票
    8位 あだち充 (タッチ)  506票
    9位 青山剛昌 (名探偵コナン)  457票
    10位 赤塚不二夫 (天才バカボン) 443票 ※以下略


如何なる稼業・取り組みであれ、自分の内なる動機を長きに貫き通すことは難しい。時に人は小さな成功や称賛に驕り、謙虚さや向上心を忘れ去ってしまう。そうならない為に、尊敬すべき先輩の背中や頼もしい後輩の眼差しはこの上ないカンフル剤となる。だからこそ人生において、人との繋がりは何よりも大切な糧なのだろう。