来年9月を以て引退することを表明した安室奈美恵のベストアルバム『Finally』が発売2週目にしてすでに143万枚を売上げている。同作の今年度アルバム売上年間1位は確定したと言って良い。
さらに驚くべき点は、『Finally』の売上は昨年解散したSMAPのベストアルバム『SMAP 25 YEARS』の売上117万枚を軽々と越えていることだ。少なくともミュージックシーンにおいて、安室の影響力はSMAPのそれを凌駕していたと言っても過言ではない。
さて90年代後半に登場した3大歌姫、【安室奈美恵】、【浜崎あゆみ】、【宇多田ヒカル】。当時の彼女らの売上や勢いを将棋の駒に例えるなら、浜崎あゆみが最強の「飛車」、宇多田ヒカルがそれ対抗する「角」。一方で安室奈美恵はと言うと、せいぜい「金」だろう。そう、90年代当時において安室は浜崎や宇多田よりも完全に格下だったのだ。
けれどそれから20年。「浜崎、宇多田、安室」の序列は、完全に「安室、宇多田、浜崎」へと逆転してしまった。安室奈美恵と浜崎あゆみ、果たして何が彼女らの明暗を分けてしまったのか。
◆シングル・アルバム総売上
1位 B'z 8233万枚
2位 Mr.Children 5953万枚
3位 AKB48 5129万枚
4位 浜崎あゆみ 5067万枚
5位 サザンオールスターズ 4894万枚
6位 DREAMS COME TRUE 4356万枚
7位 松任谷由実 3948万枚
8位 GLAY 3853万枚
9位 ZARD 3746万枚
10位 宇多田ヒカル 3622万枚
11位 SMAP 3518万枚
12位 嵐 3343万枚
13位 安室奈美恵 3239万枚
14位 CHAGE AND ASKA 3141万枚
15位 松田聖子 2966万枚
16位 L'Arc-en-Ciel 2927万枚
17位 globe 2893万枚
18位 Kinki Kids 2606万枚
19位 中森明菜 2538万枚
20位 TUBE 2455万枚
恐らく今の安室奈美恵ファンは、圧倒的に女性が多いだろう。彼女らは言うかも知れない、「安室は本当に綺麗に歳を重ねている。一方で浜崎は劣化して完全に魅力を失ってしまった」。しかし男の俺にはサッパリ分からない。綺麗な歳の重ね方とは一体何なのか。