もし今極東7ヶ国、アメリカ、日本、韓国、中国、ロシア、北朝鮮、台湾の中で国家間軍事衝突が起きた場合、最も強いのはどの国だろうか。まず以下に示すのは、アメリカの軍事力評価機関グローバル・ファイアパワーが発表した2017年版「世界の軍事力ランキング」である。
1位 アメリカ
2位 ロシア
3位 中国
4位 インド
5位 フランス
6位 イギリス
7位 日本
8位 トルコ
9位 ドイツ
10位 イタリア
11位 韓国
19位 台湾
23位 北朝鮮
確かに各国一国の軍事力を評価するならば、上記ランキングの通りであろう。しかしながら俺が思うに、今や国家間戦争は”武力衝突”ではなく”外交同盟力衝突”である。そこで今現在の極東情勢を考慮し、同盟国の介入や非同盟国の牽制も考慮した7ヶ国の軍事力ランキングを考えて見たい。
(1)1位は文句なくアメリカである。とある研究によると、アメリカは全世界を相手に軍事戦争をしても勝利するとまで言われている。今尚アメリカは、他の追随を許さぬ世界最大最強国である。
(2)2位には意外にも日本が入る。現在日本の安倍首相と米トランプ大統領は異様とも言えるほどの親密関係にあり、トランプ氏は「東アジア有事の際には核動員してでも日本を守る」とまで公言している。”虎の威を借る狐”というならば、日本は世界最強の”狐”だ。
(3)3位にはロシア、4位には中国が入ってくる。共に世界トップクラスの軍事強国である上に、いざ戦争が起これば両国はタッグを組んで来る可能性がある。これに太刀打ち出来るのはアメリカ軍だけだ。
(4)そしてここで極東アジアの問題児、韓国、北朝鮮の登場だ。仮にこの2国間で戦争が起こった場合、韓国の同盟価値を見限りつつあるアメリカは、申し訳程度にしか援軍をよこさないだろう。一方北朝鮮は対話が及ばない不法国家とは言え、中国、ロシアにとってはアメリカ側勢力の重要な防波堤であり、中露は北朝鮮に積極的に加担する。従って北朝鮮が勝って5位、破れた韓国は6位となる。
(7)最後に残ったのは台湾である。台湾は名目上アメリカの同盟地域であるがその優遇順位は低く、米日の積極的な軍事支援は見込めない。また台湾が不穏な動きを見せれば、中国が徹底的に潰しにかかるだろう。よってここでは最下位7位とさせてもらう。
こうして見ると、日本の国防は強くアメリカに依存していることが分かる。そして今後もその状況は続くであろう。「日本人には主権国家としてのプライドはないか」と問われれば、俺はこう返そう。「国家の面子と国民の命、一体どちらが大切なのか」。