「民度」とは「人民の倫理・思想の欧米化の度合い」である!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

ネットを開けば日本人は民度が高いだの、中国人は民度が低いだの何だのと。俺は「民度」という言葉が大嫌いだ。曖昧で漠然としていて、そのくせに明白に差別的だ。そもそも「民度」とは、一体何を以てそう呼ぶのだろうか。


例えば、「民度」という語に「人民の倫理・思想の近代化の度合い」という解釈を与えてみる。一見もっともらしい定義に聞こえるが、ならば今度は「近代化」とは何ぞやという話になってくる。少なくとも明治以降の日本において、「近代化」とは「欧米化」に他ならなかった。ならば次のような解釈が生まれよう。「民度」とは「人民の倫理・思想の欧米化の度合い」である。


以上のように考えると、「民度」がいかに馬鹿ばかしい概念かお分かりいただけよう。もう一度言う、俺は「民度」という言葉が大嫌いだ。