入院病棟にて、比較的症状の軽い患者さんは各々、何やら体操のようなものをしている。中には腹筋運動や独自の筋トレをしてる人までいる。2ヶ月も3ヶ月も入院をしていると、自ずと体がなまってしまうのだろう。同様の理由で、俺もブログの下書きをしている。
俺に言わせるならば、体のなまりなどたかが知れている。なぜならそれは目に見えるからだ。ちょっと鏡の前に裸で立ってみれば、あるいは1kmほども走ってみれば、どれだけ体力が鈍ったか簡単に見て取れよう。しかし脳のなまりはそうはいかない。目に見えず、全く自分で気付かぬうちにどんどん脳細胞は死んでいく。ほんの数ヶ月の入院を経て、帰ってみたら脳年齢は80歳でした、そんな浦島太郎伝説は絶対に御免だ。
だから俺はブログの下書きをする。計算ドリル、漢字ドリル、否、否、否。文章を書く、これほど論理的思考力を駆使する作業を俺は他に知らない。