そのCD商法については今尚物議を醸すところだが、あくまで売上枚数についてのみ言うならば、10年代は間違いなくAKB48の時代である。
◆シングル総売上歴代1位 (4042.3万枚)
◆シングル初動売上歴代1位 (176.2万枚)
◆シングルミリオン達成回数歴代1位 (29作)
◆シングル年間1位達成回数歴代1位 (7年) etc
これまでAKBは、シングルセールスに関してありとあらゆる日本歴代1位記録を樹立してきた。そしてさらにAKBには前人未踏、まさに空前絶後のとんでもない大記録がかかっている。「シングル年間1位10年代完全制覇」だ。
2010年、AKBは自身初のミリオンシングル『Beginner』で年間1位を獲得。それを皮切りに昨年2016年までに、AKBは7年連続でシングル年間1位を達成。あと3回年間首位を獲得すれば、10年代全ての年でAKBのシングルが年間1位を独占するのだ。
AKBの人気・売上自体は2013年、2014年頃をピークに下降に転じているのだが、それでもその間常に2番手に着けていた嵐とでは、シングル売上枚数に倍の開きがある。「まさか本当にAKBは、10年代グランドスラムを達成してしまうのか」。
しかしここへ来て、まさかまさかの強力な対抗馬が登場。他ならぬAKBの姉妹グループ、乃木坂46である。彼女らは着々と人気を広げ、怒涛の勢いで売上を伸ばしている。
AKB48、乃木坂46の最新シングルの初動売上を比較すると、
◆シュートサイン/AKB48 102.5万枚
◆インフルエンサー/乃木坂46 87.5万枚
乃木坂が自身初のシングルミリオンを達成するのも、そしてジリ貧のAKBに追いつき抜き去るのも、もはや次のシングルかその次のシングルか、いずれにせよ時間の問題と言って良いだろう。
しかしこれまで、土壇場で計算外の底力を発揮し、人気低迷をささやく声を払拭してきたのがAKBである。AKBのシングル年間1位10年代完全制覇なるか。それとも乃木坂がそれを阻むのか。今後も彼女らのCD売上競争から、一瞬たりとも目が離せない。