日本が世界に誇れるものとは何か。
かつて日本は世界第2位の国内総生産を誇り、製造業で超大国アメリカをも凌いで世界の頂点に君臨していた。まさに“MADE IN JAPAN”は世界最高のブランドであった。
しかしながら、失われた20年。日本の経済成長は停滞し、製造業においても中国、韓国といった新興国に並ばれてしまった。今や日本の経済産業は、国際競争における優位性を失ったと言わざるを得ない。
もはや日本が世界に誇れるものは何もないのか。日本は日の出ずらざる国なのだろうか。否、日本には世界を席巻する輸出カルチャー、漫画・アニメ文化があるではないか。
そこで今日の日記、「もしも日本を代表する漫画家でサッカーチームを作ったら」。
まずは日本漫画史70年、古今に悠然とそびえ立つ漫画界の巨人11人をピックアップ。
手塚治虫 (代表作/鉄腕アトム)
藤子・F・不二雄 (ドラえもん)
藤子不二雄A (笑ゥせぇるすまん)
赤塚不二夫 (天才バカボン)
石ノ森章太郎 (仮面ライダー)
松本零士 (宇宙戦艦ヤマト)
鳥山明 (ドラゴンボール)
井上雄彦 (SLAM DUNK)
青山剛昌 (名探偵コナン)
尾田栄一郎 (ONE PIECE)
岸本斉史 (NARUTO)
(1)ゴールキーパー
日本漫画界No.1プレイヤー・手塚治虫。攻撃に置いても守備に置いても中軸となること間違いなしだが、ここは“漫画の神様”の称号通り守護神に。最後衛から大いにキャプテンシップを発揮してほしい。
(2)ディフェンダー
センターバックには経験豊富な大ベテラン、昭和の偉人・松本零士、石ノ森章太郎。両サイドバックには平成の新鋭、現代の人気作家・青山剛昌、岸本斉史。
(3)ミットフィルダー
ボランチには誰もが知るビッグネーム、抜群の運動量で数多の作品を世に輩出した赤塚不二夫、藤子不二雄A。トップ下には漫画界随一のファンタジスタ、『ドラえもん』に象徴される奇想天外なイマジネーションでゲームを組み立てる藤子・F・不二雄。
(4)フォワード
フォワードに据えるのは爆発的ストライカー。巷に一大センセーションを巻き起こした超人気漫画『ドラゴンボール』、『SLAM DUNK』、『ONE PIECE』。その作者である鳥山明、井上雄彦、尾田栄一郎。
1 GK 手塚治虫
3 DF 松本零士
4 DF 石ノ森章太郎
13 DF 青山剛昌
16 DF 岸本斉史
5 MF 藤子不二雄A
7 MF 赤塚不二夫
8 MF 藤子・F・不二雄
10 FW 鳥山明
11 FW 尾田栄一郎
15 FW 井上雄彦
これらポジションを描き示したものが下図となる。
以上、「もしも日本を代表する漫画家でサッカーチームを作ったら」であった。
例えば自動車や電子機器、建造物を指して“MADE IN JAPAN”と呼ぶのなら、漫画・アニメもまた“MADE IN JAPAN”である。そこにも日本人の品質に対する探求心、向上心は確かに活きている。
そしてアジア圏で『ドラえもん』、欧米諸国で『ドラゴンボール』、『ONE PIECE』など、世界中で日本の漫画が愛され読まれ続けるならば、それはもはや文化交流ではない、文化共有だ。
我々はもう少しだけ、日本を胸に誇っても良いのではないだろうか。