国民的人気漫画・アニメ『ドラえもん』。連載開始からおよそ半世紀を迎えた今も、親から子へと世代を越えて愛され続けている同作であるが、その物語設定は決して緻密で複雑なものではない。
基本的なストーリー展開は以下の通り。のび太がジャイアン、スネ夫にいじめられ、またはしずかの気を引こうとして、ドラえもんからひみつ道具を借りてやりたい放題にこれを行使するも、悪戯の度が過ぎて最後には必ず手痛いしっぺ返しをくらい教訓を得る、といったものだ。
◆日本を代表するアニメといえば?
(「gooランキング」より)
1位 ドラえもん 3815票
2位 サザエさん 2856票
3位 ONE PIECE 2304票
4位 ドラゴンボール 2088票
5位 それいけ!アンパンマン 485票
6位 鉄腕アトム 468票
7位 名探偵コナン 444票
8位 ポケットモンスター 420票
9位 ルパン三世 366票
10位 宇宙戦艦ヤマト 315票 ※以下略
ならばなぜ『ドラえもん』は今日に至るまで、日本を代表する人気漫画・アニメたり得たのであろうか。いたってシンプルな骨組みの”ドラえもん空間”、しかしそこにはタイムトラベルや宇宙旅行、恐竜やプラモデルなど、子供の大好きなアトラクションが散りばめられているからだ。そしてそれら全てが、作者藤子・F・不二雄氏の実際の趣味である。
没後尚“児童漫画の第一人者”と称される藤子・F・不二雄氏、それも当然のことかも知れない。他ならぬ藤子F氏自身が、その生涯に渡って“夢描く10歳の少年”だったのだから。