世のダイエット女子諸君、今から俺が言う言葉を心して聴いてほしい。「俺はわりとポッチャリ女子が好きだ」いや間違えた、「男はわりとポッチャリ女子が好きだ」。
しかしそれを聞いて、「はい、そうですか」と納得する女子はいまい。多くの女子は懐疑し、こう答えるだろう。「どうせ男のいう“ポッチャリ”なんて、綾瀬はるかや深田恭子くらいの体型を指しているんでしょ」。
確かに“ポッチャリ女子”という概念を、手前良く湾曲解釈している不届きな男どもが多数存在するのも事実、それについて反論の余地はない。しかしダイエット女子たちよ、今しばらく俺の論に付き合ってはくれぬだろうか。
以前俺はAmebaの掲示板に、男を対象としたアンケート用のスレを立てたことがある。質問内容は以下の通りだ。
「今あなたは２人の女子、A子さんとB子さんに告白されたとします。２人の顔の可愛さ、性格の良さは全くの同等、唯一違うのはその体型。A子さんは158cm60kg、B子さんは158cm38kg。さて、あなたは一体どちらと付き合いますか」。
ここは是非ともダイエット女子に問いたい、果たして男たちのアンケート結果はいかなるものであっただろうか。
A子さんの獲得票数19票、対してB子さんの獲得票数10票。つまり回答者たる男たちの実に3分の2が、ガリガリB子さんではなくポッチャリA子さんを選んだのである。
世のダイエット女子諸君。その飽くなき美への探求心、男には計り及ばぬ努力と向上心には心の底から敬意と称賛を送りたい。しかし弛まぬ美の追求、その果てにあるのは本来異性愛の成就ではなかろうか。
腹、尻、二の腕、ほんのひとつまみの贅肉、それがそんなにも醜いだろうか。他者からの愛が欲しくば、まずは自分が自分自身を受け入れ愛すこと、即ち全身にまとう脂肪もろとも自分を受け入れ愛すことではないだろうか。