俺の中高時代、90年代後半。日本のエンターテイメント界には2人の稀代のスーパースターが君臨していた。SMAP木村拓哉、そして浜崎あゆみである。しかしながら盛者必衰、時は流れて現在10年代。キムタク、浜崎ともにその人気は風吹くいずこへ。
特に浜崎あゆみに関して言うならば、浜崎と同時代にそれに次ぐ2番手と目されていた宇多田ヒカル、また浜崎の先輩格ながら人気・売上ともに完全に浜崎より格下であった安室奈美恵が再脚光を浴びる中、浜崎の人気凋落はまさに目も当てれない。
◆アーティストのシングル・アルバム総売上
1位 B'z 8182万枚
2位 Mr.Children 5912万枚
3位 浜崎あゆみ 5056万枚
4位 サザンオールスターズ 4894万枚
5位 AKB48 4515万枚
6位 DREAMS COME TRUE 4356万枚
7位 松任谷由実 3948万枚
8位 GLAY 3853万枚
9位 ZARD 3746万枚
10位 宇多田ヒカル 3622万枚
11位 SMAP 3518万枚
12位 安室奈美恵 3239万枚
13位 CHAGE AND ASKA 3141万枚
14位 嵐 3048万枚
15位 松田聖子 2966万枚
16位 L'Arc-en-Ciel 2927万枚
17位 globe 2893万枚
18位 Kinki Kids 2606万枚
19位 中森明菜 2538万枚
20位 TUBE 2455万枚
では、「平成最高の歌姫」浜崎あゆみは如何にしたらその地位に返り咲くことが出来るのか。思うにそのヒントは、「昭和屈指の歌姫」松田聖子にある。デビュー35年、今や押しも押されぬ永遠のアイドル・松田聖子。彼女は30年以上に渡り音楽シーンの第一線を走り続けてきたのだろうか。否、そんな芸当は如何なる人気歌手にも不可能である。松田聖子のキャリアはおおよそ3つの時期に区切ることが出来よう。
(1)歌手全盛時代
(2)スキャンダルの女王時代
(3)音楽界の超大御所認定
スキャンダルというならば、浜崎あゆみも2度のスピード離婚。松田聖子に負けず劣らず破天荒な人生を送っている。そう、浜崎あゆみが”GUEEN OF J-POP”となる為に必要なこと。それは躍起になって音楽活動をし、もはや手の届かぬ頂点に手を伸ばすことではない。スキャンダルで国民の関心を惹きつけ続けることである。
然るに俺は思う。プライベートをぶちまけ心身ボロボロになってまで取り戻す女王の座、一体それにどれほどの価値があろう。たとえ”過去の人”と言われようとも、浜崎あゆみも一人の女、プライドなど捨てて普通の幸せを求めても良いのではないか。