昨夜ご覧になった人も多いのではないか。テレビ朝日『モハメド・アリ緊急追悼番組・蘇る伝説の死闘猪木vsアリ』。1976年に実現、プロレス世界チャンピオン・アントニオ猪木とボクシング世界チャンピオン・モハメド・アリ、異種格闘技ドリームマッチだ。
ザックリ試合内容を解説すると、スタンディングで戦おうとするアリに対し、マットの上で寝技の体勢で構える猪木。終始互いにただ睨み合ったまま、膠着状態で試合は進み全15Rが経過。結局判定の結果、両者引き分けとなった。
しかし俺も実際に観るのは初めてだったが、もし俺が審判員ならば間違いなく猪木の判定勝ちだ。スタンディング体勢のまま、ほとんど何も出来なかったアリ。それに対し猪木はグラウンドから何度となくアリにローキックを浴びせ、試合終盤ではアリが足を引きずるほどのダメージを与えていたのだから。
もっとも「世紀の凡戦」と呼ばれるだけあって、申し訳ないが試合とは到底呼べない内容の茶番劇。もしこれで猪木に軍配を挙げていたら、アメリカのファンのみならず日本のファンまでもが首をかしげていたであろうが。