一体誰が最初に言い出したのか、
使い勝手の良い言葉があったものだ。
「独断と偏見で」
その意味するところは、
「僭越ながら個人的見地により」
そこにより柔らかいニュアンスを加えたものだ。
それ以上でも以下でもなく、
別にツッコむところではないのかも知れない。
しかしながら「独断と偏見で」
用いる際、俺はどうしても引っかかる。
「時系列が逆だろ」
独断をしてから偏見を持つヤツがいるか、
偏見を持ってから独断をするのだろ。
豚がおだてる前に木に登ってたまるか。