俺には妹の子に当たる、3歳の姪と0歳の甥がいる。
これが可愛くて可愛くて仕方がないのだが、
それは今日の日記とは関係ないので、ひとまず置いておく。
さて、妹の家に行くとしばしば『千と千尋』がかかっている。
「なんで数あるジブリ映画の中で、よりによって『千と千尋』だよ。
もっとマシな教材はいくらでもあるだろ」
しかしそれを、姪っ子が食い入るようにじっと見てるのだ。
それは俺にとって実に衝撃的なことだった。
御多分に漏れず、かつて俺もジブリ作品ファンだった。
けれど俺が好きなのは『ナウシカ』や『ラピュタ』、『魔女宅』である。
97年、『もののけ姫』を以てジブリは「終わった」
初期作品に見られたストーリー性やメッセージ性は損なわれ、
悪趣味とも思えるような作画ばかりが強調されていく。
さらに『もののけ姫』以降の作品に冠された、
「記録的興行収入」、「世界的評価」といった付加要素。
そのような「不純物」がより一層、俺の嫌悪感をかき立てた。
しかし確かに姪は、その豊かで柔軟な感受性によって、
『千と千尋』に魅せられ、強く惹きつけられていた。
俺には分からない。一体姪は何を感じ取っているのか。
『ナウシカ』、『ラピュタ』がストーリーを楽しむものなら、
『もののけ姫』、『千と千尋』は世界観を楽しむものなのだろうか。
いや、たとえ俺がここに何万字と考察を書き連ねたところで。
姪っ子の純粋無垢でただただ無我夢中なその瞳の前には、
何の説得力も持ち得ないであろう。
◆子供に観せたいアニメ映画
(「TSUTAYA online」より)
1位 となりのトトロ
2位 風の谷のナウシカ
3位 劇場版 ドラえもん
4位 劇場版 ポケットモンスター
5位 天空の城ラピュタ
6位 崖の上のポニョ
7位 劇場版 ONE PIECE
8位 火垂るの墓
9位 劇場版 エヴァンゲリオン
10位 劇場版 クレヨンしんちゃん