
私はある 派!
30を過ぎて、しみじみと思う。
「若気の至り」というのは実に恐ろしい!!
”社会の現実”という名の洗礼!受けていない者は思うだろう。
「自分はアインシュタインのように賢く、
そしてモハメド・アリのように強い!!」
しかし当たり前だが、世の中の99.99%の人間は、
アインシュタインでもモハメド・アリでもない。
まだハタチもそこそこだった頃、
俺は真剣に「小説家になりたい!」と思ったことがある。
理由は実に短絡的!
俺は子供の頃から作文が得意で、
今でも文章を書くのが好きだからだ!!
しかし試しに執筆を始めてすぐに、
俺は大きな壁にブチ当たることになる!
「文章を書く」、「小説を書く」、両者は全くの別物だったのだ!!
確かに俺は、文章を書く上での小手先のテクニックがある。
けれど俺には、物語創作のアイディアなど何もない!
当たり前だ!俺は小説など、
子供の頃からほとんど読んで来なかったのだから!!
それでも何とかかんとか短編小説集で、
俺は某出版社の小さな文学コンクールで特別賞を受賞した。
そして俺にも、本出版のオファーが来たのだが…
そこには2つの大きな障壁が立ちはだかった!!
(1)オファーの内容が、部分負担出版だったのだ!
それは出版費用のうち、
半分を出版社が持ち、半分を自己負担するというものだった。
出版費用の半分とは言え、その額は実に100万円以上!!
当時の俺には、到底捻出出来るものではなかった。
(2)応募作品の倍の数の短編を書いてくれと要求されたのだ!
俺が実に1年以上の歳月をかけて、
ひねり出した短編小説およそ30作。
「書いてくれ」と言われたところで、
「はい、分かりました」と数日間で生み出せようはずもない!!
かくして俺は、出版のオファーを断らざるを得なかった。
結局俺は、小説家にはなれなかった!!
しかし今、振り返り思う。
つまるところ俺には、”才能”がなかったのだ!!
もし俺に才能があれば、出版社も「逃してはなるまい!」と、
全額負担出版に踏み切ったであろう。
もし俺に才能があれば、それこそ要求されるがままに、
無尽蔵に作品を生み出せたことであろう。
結局俺の文章の才は、その程度のものだったのだ!!
文章家に限らず、人とは違う才で生きていく!
それは例えば学生時代、
「40人クラスで一番!」程度の力量ではまるで話になるまい。
世の中には、それこそ1000に1人!1万人に1人!
突出した天才がゴロゴロいる。
そしてその天才たちの中でもほんの一握り!
運を掴んだ者だけが、初めて道を切り開けるのだ!!
文才があろうがなかろうが関係なし!
あくまで趣味として、今俺はこうしてブログを楽しんでいる。
それが俺まきしま、分相応なのである!!