以下に示すは、
歴代邦画作品の国内興行収入ランキングである。
1位 千と千尋の神隠し 304.0億円
2位 ハウルの動く城 196.0億円
3位 もののけ姫 192.1億円
4位 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 173.5億円
5位 崖の上のポニョ 155.0億円
なんとTOP3まで、アニメ作品が独占している。
日本映画界においては、世界でも類を見ないほどに、
アニメ映画が圧倒的優勢を誇っている。
さて、映画にはさほど関心のない俺であるが、
過去話題となった邦画作品くらいは一応観ている。
例えば『鉄道員』、『ALWAYS三丁目の夕日』、
あるいは『私は貝になりたい』など。
エンドロールが流れた後も、
胸の奥に温かみが残り、またしみじみと考えさせられた。
…が、俺は映画にそこまでを求めてはいない。
脚本や演出、監督の力量や役者の個性に演技力、
そこまで見抜けるほど通じてもいない。
ただ2時間の間退屈せずに、
ハラハラドキドキさせてくれればそれでいいのだ。
その点、やはりエンターテイメント大国アメリカ、
ハリウッド映画のスケール感は凄まじい。
なんと言っても、製作にかける予算が日本とは桁違いだ。
ド派手なセットを組み、さらにこれでもかとCGを駆使し、
最後は大量の火薬でドッカ~~~ン。
そして、観終わった後に心に残るもの。
「さて、腹減った。何食おうかな?」
映画なんて、それで十分である。
申し訳ないが、それが俺の本音であり、
またそれは、恐らく日本人大多数の映画観であろう。
そう考えた時、やはり邦画作品の動員力は、
金に物を言わせたハリウッド大作に押されてしまう。
しかしある分野においてならば。
莫大な製作費をかけずとも、海外作品と対等以上の、
大迫力、臨場感、緊迫感を手がけられよう。
言わずもがな、それがアニメ映画である。
このように日米の文化的土壌を比較した時、
今日、日本がアニメ大国となったのも必然かも知れない。
ところで少々古い話になるが、2002年、
宮崎駿監督が長編アニメ部門で米アカデミー賞受賞。
「落ち目の今更かよ…」俺は心底ガッカリした。
受賞作が『千と千尋の神隠し』だったからだ。
スタジオジブリ、宮崎駿監督作品で言うのなら、
『千と千尋の神隠し』なんかより。
例えば初期の『風の谷のナウシカ』、
あるいは『天空の城ラピュタ』の方が遥かに面白い。
「ジャパニメーション」なる語が聞かれて久しいが…
海外の日本アニメに対する造脂がどれほどなのか、
この一件を見ても、甚だ疑わしいものだ。
◆子供に観せたいアニメ映画
(「TSUTAYA online」より)
1位 となりのトトロ
2位 風の谷のナウシカ
3位 劇場版ドラえもん
4位 劇場版ポケットモンスター
5位 天空の城ラピュタ
6位 崖の上のポニョ
7位 劇場版ONE PIECE
8位 火垂るの墓
9位 劇場版エヴァンゲリオン
10位 劇場版クレヨンしんちゃん