かなり今さらではあるが。
毎朝ジョブスクールに通う前。俺はたばこを吸いながら、
YouTubeでアナ雪の『Let it Go』を聴いている。
原曲『Let it Go』を歌うのは、
アメリカの声優Idina Menzel。
そして日本語版『レット・イット・ゴー~ありのままで~』、
歌うのは言わずと知れた松たか子である。
さて、両者の歌声を比較するに。
松たか子は丁寧にメロディを辿っている印象、
一方Idina Menzelの歌声は思いっきり突き抜けている。
「ありのままで」という語の響き、
それは自分を完全には捨てきれない「良い子ちゃん」。
しかし「Let it Go」は間違っても「良い子ちゃん」などではない。
直訳すると「行かせちまえ」、
恐らくニュアンス的には「もうどうでもいいわ」。
よってサビの部分、松たか子と比較すると、
Idina Menzelは良くも悪くも声が”ブッ飛んでいる”。
「Let it Go」の意訳として「ありのままで」、
もし俺が英語教師なら100点をあげたい。
他に適当な日本語が見つからないからだ。
しかし「Let it Go」と「ありのままで」、
わずかなニュアンスの違いが歌い方まで変えてしまう。
よくバイリンガルは二重人格と比喩されるが、
言語が変われば表現も変わるのも納得である。