イチローが日米通算3096安打、
張本勲の持つプロ野球記録を抜いた時。
野球史に通じる友人は、まさに天を仰ぐように呟いた。
「ついに張本が抜かれたかぁ…」
それは感嘆とも落胆とも取れる言葉だった。
俺は野球には全く詳しくない。
まして、張本勲の現役時代など知る由もない。
しかし思う。イチローが張本の記録を抜いた時、
国民全員が諸手を挙げて祝福したであろうか?
いや、推しはかるに古きを知るプロ野球ファンは、
苦々しい思いで見つめたことだろう。
知らぬながら、それほど張本勲は偉大だったのであろう!
しかし、イチローは張本を抜いて、
ただそれだけでは終わらなかった。
日本球界では前人未到、日米通算4000本安打!
もはや往年の野球ファンも含めて、
イチローの業績を称えぬ者は誰一人とていまい。
イチローは張本の記録を抜くだけにとどまらず、
自ら不滅の金字塔を打ち立てたのだ!
【プロ野球・通算安打数(米含む)】
1位 イチロー 4122本
2位 張本勲 3095本
3位 野村克也 2901本
4位 王貞治 2786本
5位 門田博光 2566本
6位 衣笠祥雄
福本豊 2543本
8位 金本知憲 2539本
9位 松井秀喜 2504本
10位 立浪和義 2471本
さて大相撲初場所、横綱白鵬が大鵬の持つ32回を塗り替え、
史上最多、33度目の優勝を飾った!
古くからの相撲ファンにしてみたら、
まさに苦虫を噛み潰した思いであっただろう。
戦後最高の名横綱大鵬。その記録がよりによって、
日本人ではなく外国人力士に破られたのだ!
【大相撲・幕内優勝回数】
1位 白鵬 33回
2位 大鵬 32回
3位 千代の富士 31回
4位 朝青龍 25回
5位 北の湖 24回
6位 貴乃花 22回
7位 輪島 14回
8位 双葉山
武蔵丸 12回
10位 曙 11回
憚りながらまきしま、平成の大横綱白鵬に物申す!
大鵬を抜いて、抜きっぱなしは許さん!
抜いたからには、大金字塔を打ち立てよ!!
白鵬が前人未到、40回目の幕内優勝を飾った時…
もはや人種も国籍も関係ない。
日本国民、全ての相撲ファンが、
白鵬とその偉業に賞賛の拍手を惜しまないだろう!