まず何はともあれ、下の一覧を見てほしい!
【歌手別CD総売上】
1位 B’z 8158万枚
2位 Mr.Children 5844万枚
3位 浜崎あゆみ 5040万枚
4位 サザンオールスターズ 4825万枚
5位 DREAMS COME TRUE 4338万枚
6位 松任谷由実 3946万枚
7位 GLAY 3828万枚
8位 ZARD 3745万枚
9位 宇多田ヒカル 3621万枚
10位 AKB48 3570万枚
12位 安室奈美恵 3169万枚
17位 嵐 2798万枚
21位 EXILE 2284万枚
70位 倖田來未 1258万枚
歌手別CD総売上、
その上位のほとんどが90年代に活躍したアーティストである。
浜崎5000万枚、ミスチル5800万枚、
B'zに至ってはなんと8100万枚!
一方現在10年代、CD売上で目下トップを独走するAKBでも、
その総売上は3500万枚程度。
現在のアーティストは、
90年代に比べて皆小粒になってしまったのだろうか?
いや、例えばB'zとAKB、
そのCD売上を単純に比較するのはフェアじゃない。
なぜなら90年代と今とでは、CDの市場規模が全く違うからだ!
今、各年代から代表的なアーティストを10組選出する。
(90年代前半) B'z Mr.Children
(90年代後半) 安室奈美恵 GLAY
(00年代前半) 宇多田ヒカル 浜崎あゆみ
(00年代後半) 倖田來未 EXILE
(10年代前半) 嵐 AKB48
そして年間CD国内生産額、
5年ごとの平均値をとったものが以下である。
(90年~94年) 年間平均4695億円
(95年~99年) 年間平均5845億円
(00年~04年) 年間平均4521億円
(05年~09年) 年間平均3167億円
(10年~14年) 年間平均2148億円
各アーティストのCD総売上及び年間平均CD国内生産額、
グラフ化したものが下図となる!
これを見る限り、
アーティストの売上は年々小規模化しているかのように思える。
ではここで、
アーティストの「売上補正指数」なる指標を取り入れる!
アーティストのCD総売上をS(枚)、
年間平均CD国内生産額をP(億円)とする。
そして、アーティストの売上補正指数S’(pt)を以下で定義する。
S’=S/P
例えばB'zの場合、
S=8158万(枚) P=4645(億円)
S’=8158万/4645=17375(pt)
同様にして、各アーティストの売上補正指数を求める。
Mr.Children 12447pt 安室奈美恵 5421pt
GLAY 6549pt 宇多田ヒカル 8009pt
浜崎あゆみ 11161pt 倖田來未 3972pt
EXILE 7211pt 嵐 13026pt
AKB48 16620pt
これをグラフ化すると、
各アーティストの売上補正指数は、
90年代以降、決して水準を逓減させてはいない!
90年代CDセールス黄金期!片や10年代ダウンロード時代!
単純に売上枚数を比較した時、
現在の歌手は、90年代大物アーティストに到底及ばない。
しかし、CDの市場規模に対する売上実績を評価するならば…
嵐、AKBはB'z、ミスチルに負けちゃいない!!