「羨ましい」、俺はこの言葉が大嫌いだ!!
恥ずかしながら、またしても無職となってしまった。
気付けばもう33歳。歳とともに再就職は厳しくなっていく。
恐らく現在の俺を見て、
10人中9人が決して羨みはしないだろう。
逆に言うならば10人中9人が、
俺から見て羨んで然るべき境遇にあるということになる!
けれど俺は、例えば友人に対し、
口が裂けても「羨ましい」などとは言わない!
何故なら、これほど無責任な言葉はないからだ!!
白鳥はただ優雅に、湖を泳いでいるのであろうか?
否、水面下で必死に足で水をかいているのだ!
傍目に華々しい者たちは、
すべからく人一倍の苦労と努力を重ねている。
しかし「羨ましい」と口にすること!
それは人には言えない苦労!人には見えない努力!
それらを知りもせず知ろうともせず、全否定するに等しい!!
隣の芝は、そんなに青いであろうか?
しかし芝の青さを羨むならば、
雑草を引き抜く、泥まみれの手をも羨むべきだ!!