ハードパンチャーまきしま・始まりの物語 | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

前ブログから読んでくれている人ならば、
もう耳タコでご存知だろう。

俺はゲーセンのパンチングマシンが強い!!

若気の至り、今となっては懐かしい。

かつては友人と深夜のゲーセンを渡り歩き、
湧く人だかり!拳一つで築き上げた武勇伝は数知れず!!

そしてその中に、始まりの物語が存在する―――――



友人甲氏とは高校以来、15年以上に渡る付き合いだ。

社会に出て、家庭を築き、
今でこそすっかり丸く落ち着いた甲氏だが…

もう時効だろう、甲氏許せ!はっきり言ってしまおう!
高1当時、こんなに嫌なヤツはいなかった!!



ある時、甲氏ら友人数人でゲーセンに。

「お!あれやろうぜ!」
血気盛んな甲氏らしい、指さす先にはパンチングマシン!!

その場に居合わせた友人らの中で、
頭一つ、身長で抜きん出た俺と甲氏。

俺は177cm、69kg!甲氏は178cm、73kg!
クソッ、分が悪りぃ…



友人たちが次々とパンチングマシンに挑戦!
100台、110台の高スコアを叩き出していく。

そしていよいよ甲氏の番!
「まきしまにだけは死んでも負ける気がしねえな!」

チッ、いちいち勘に触る野郎だ…

そしてA氏のパンチが炸裂!ズガンッ!
スコアは!?やりやがったよ!この日最高122!!

グラブを脱ぎながら、わざわざ俺にドヤ顔をする甲氏!
ムカつくが…スコア122という事実、何も言えねえ…



そして最後に俺の番!
甲氏がムカつく!甲氏を倒したい!

いや、力んではいけない!
肝心なのは脱力だ!!…と、何かの漫画に書いてあった。

無心…無心…無心…そして静と動!!

渾身の右ストレート!ドゴンッッッ!!
誰よりも轟いた衝撃音!!果たしてスコアは!?

137―――――



30歳を越え、久しくゲーセンに行っていない。

さすがに10コ以上も若い子たちをかき分けて、
パンチングマシンの前にを立つのは気が引ける。

しかし今でも筋トレは欠かさない!そして俺は夢見ている!

深夜のゲーセン、パンチングマシンの一角!
あの血生臭い戦場に再び立つ日を!!