【妄想劇場】 地球外知的生命体からの交信 | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

ペルーのナスカ地上絵は、
紀元前6世紀から2世紀頃に描かれたものである。

ある考古学者たちは言う、
それは宇宙人飛来によるものだと――





2XXX年、天文学者たちは、
あるプロジェクトに取り組んでいた。

20世紀末より始まり、未だ達成を見ぬプロジェクト、
それは、地球外知的生命体と交信をすること。



そしてついに、天文学者たちが見守る電波望遠鏡は、
ある規則性を持って発せられた電磁波をキャッチした。

1と0の羅列によって構成された一定周期の電磁波、
それは紛れもなく地球外知的生命体からの交信だった。



しかし歓喜する天文学者たちを尻目に、
言語学者たちは皆一様に驚いていた。

なぜなら、その暗号化されたメッセージが、
地球に存在する言語体系を以て解読可能であったからだ。



そして言語学者たちによる交信の解読が完了した。
世界全人類を待っていたもの、それは驚愕の真実だった。

『どうやらX-10星系第3惑星の植民地化は完了したようだな。
我々はそこに第2移民を送り込む。
すぐさま、次の恒星系の植民地化に取り掛かって欲しい』