「我輩の辞書にある文字はただ一つ、”正義”である。
そして”正義”は血を以てのみ実現される」
国家戦争はとどまることを知らなかった。
それぞれの国がそれぞれの”正義”を掲げ、
互いに血で血を洗い合った。
「うーむ…やれやれ、
お前がこないだ遊びで創った人間と言う生物、
なかなか困ったもんだぞ」
「ああ、大脳をバカデカくしたアレか。
どうなった?」
「ことあるごとにドンパチドンパチ、
よっぽど闘争が好きと見える」
「食欲と関係なく他の個体を狩る、
なかなか面白い現象ではないか!」
「バカ!こいつらのバカデカい大脳を考えてみろ!
やがてこの小さな惑星を壊し兼ねんぞ!」
「うーむ、何故こいつらは、
好きこのんで殺戮を繰り返すんだ?」
「どうもこの生物は、
”正義感”に突き動かされているらしい。
”正義感”という誇大妄想に自己陶酔し、
それが殺戮意欲を駆り立てているのかも知れん」
「”正義感”…はて?
そんな遺伝子は組み込んでいなかったはずだぞ?
あるいは種の防衛本能が極端に拡張したか…?」
「とにかくこいつらは、
今にこの惑星を壊してしまう。
この惑星はまだまだ遊び甲斐があるサンプルだ。
この人間を何とかしなくては…」
「じゃあいっそ、
この人間の”正義感”を取り除いてみるか」
”正義感”を失った人間たちは、集団としての秩序を失い、
ただ私欲を剥き出しにして互いに犯罪を繰り返した。
しかしマクロな視点で言えば、
それは平穏と言えるのかも知れない。
その後、一切の国家戦争は起こらなかった。
そして”正義”は血を以てのみ実現される」
国家戦争はとどまることを知らなかった。
それぞれの国がそれぞれの”正義”を掲げ、
互いに血で血を洗い合った。
「うーむ…やれやれ、
お前がこないだ遊びで創った人間と言う生物、
なかなか困ったもんだぞ」
「ああ、大脳をバカデカくしたアレか。
どうなった?」
「ことあるごとにドンパチドンパチ、
よっぽど闘争が好きと見える」
「食欲と関係なく他の個体を狩る、
なかなか面白い現象ではないか!」
「バカ!こいつらのバカデカい大脳を考えてみろ!
やがてこの小さな惑星を壊し兼ねんぞ!」
「うーむ、何故こいつらは、
好きこのんで殺戮を繰り返すんだ?」
「どうもこの生物は、
”正義感”に突き動かされているらしい。
”正義感”という誇大妄想に自己陶酔し、
それが殺戮意欲を駆り立てているのかも知れん」
「”正義感”…はて?
そんな遺伝子は組み込んでいなかったはずだぞ?
あるいは種の防衛本能が極端に拡張したか…?」
「とにかくこいつらは、
今にこの惑星を壊してしまう。
この惑星はまだまだ遊び甲斐があるサンプルだ。
この人間を何とかしなくては…」
「じゃあいっそ、
この人間の”正義感”を取り除いてみるか」
”正義感”を失った人間たちは、集団としての秩序を失い、
ただ私欲を剥き出しにして互いに犯罪を繰り返した。
しかしマクロな視点で言えば、
それは平穏と言えるのかも知れない。
その後、一切の国家戦争は起こらなかった。