「お前の名前は何だね?」
「ワタシハ、RPS027-001デス」
「お前の製造年月日は?」
「2XXX年06月27日14時32分45秒デス」
「お前の使命は何だね?」
「ワタシノ使命ハ味方ノ兵ヲ護衛シ敵ノ兵を殲滅サセルコトデス」
「フンッ、よくもまあ人間そっくりに作ったもんだ」
「いかがです将軍?
我々が開発した戦闘用ヒューマノイドは?」
「こんなマネキン女どもと、
戦場でおママゴトでもしろってのか?」
「いえ、将軍。
この戦闘用ヒューマノイドは、
生身の兵士より格段に優れています。
何しろ彼女らには”アイデンティティ”がありませんので」
「アイデ?アイディン…?」
「”アイデンティティ”、自己存在価値です。
彼女らは自分の命を微塵も尊んでいません。
即ち、死を全く恐れないと言うことです」
A国とC国による全面戦争は熾烈を極めた。
一進一退の攻防は、実に10年にも及んだ。
しかし徐々にC国軍は、
A国軍のヒューマノイド兵に押され出した。
何しろ彼女らには、
「生きて還る」という使命が必要ないのだ。
スパイとしてゲリラとして、時に自爆機主として、
彼女らは顔色一つ変えずに命を投げ出した。
やがてJ国の仲裁により、
A国とC国との間に平和協定が結ばれた。
そして不可解なことが起きた。ヒューマノイド兵は一斉に、
思考チップをショートさせ、自らを機能停止させたのだ。
「こんな馬鹿な!
そんなプログラムは無かったはずだぞ!
一体何故…?
どうしてこんなことが起きたのだ…!?」
「ケッ、学者先生ってのは、
小難しいことばかり考えてるから簡単なことが分からないんだ。
いいか?戦争は終わったんだ!
彼女らはもう必要なくなったんだよ!
自分が必要とされなくなったから、自分の命を絶った。
それがアンタらの言う、
”アイデンティティ”ってヤツじゃねえのか?」
「ワタシハ、RPS027-001デス」
「お前の製造年月日は?」
「2XXX年06月27日14時32分45秒デス」
「お前の使命は何だね?」
「ワタシノ使命ハ味方ノ兵ヲ護衛シ敵ノ兵を殲滅サセルコトデス」
「フンッ、よくもまあ人間そっくりに作ったもんだ」
「いかがです将軍?
我々が開発した戦闘用ヒューマノイドは?」
「こんなマネキン女どもと、
戦場でおママゴトでもしろってのか?」
「いえ、将軍。
この戦闘用ヒューマノイドは、
生身の兵士より格段に優れています。
何しろ彼女らには”アイデンティティ”がありませんので」
「アイデ?アイディン…?」
「”アイデンティティ”、自己存在価値です。
彼女らは自分の命を微塵も尊んでいません。
即ち、死を全く恐れないと言うことです」
A国とC国による全面戦争は熾烈を極めた。
一進一退の攻防は、実に10年にも及んだ。
しかし徐々にC国軍は、
A国軍のヒューマノイド兵に押され出した。
何しろ彼女らには、
「生きて還る」という使命が必要ないのだ。
スパイとしてゲリラとして、時に自爆機主として、
彼女らは顔色一つ変えずに命を投げ出した。
やがてJ国の仲裁により、
A国とC国との間に平和協定が結ばれた。
そして不可解なことが起きた。ヒューマノイド兵は一斉に、
思考チップをショートさせ、自らを機能停止させたのだ。
「こんな馬鹿な!
そんなプログラムは無かったはずだぞ!
一体何故…?
どうしてこんなことが起きたのだ…!?」
「ケッ、学者先生ってのは、
小難しいことばかり考えてるから簡単なことが分からないんだ。
いいか?戦争は終わったんだ!
彼女らはもう必要なくなったんだよ!
自分が必要とされなくなったから、自分の命を絶った。
それがアンタらの言う、
”アイデンティティ”ってヤツじゃねえのか?」