「よう、久しぶり」
「おう、現世お疲れ」
「100年ぶりくらいか?」
「現世の暦だとそれくらいになるな」
「この度はご愁傷様」
「いやいや、お前こそご冥福をお祈りします」
「しかし現世は疲れるな」
「ああ、せいぜい70~80年が限界だな」
「やっぱ浄土が一番和むわ」
「……」
「……」
「……」
「で、どうだったよ?今度の現世は?」
「ああ、なかなか華やかだったぜ」
「へえ、是非聞きたいものだな」
「親は政治家で大金持ち、
俺は一流大からエリート官僚、最後は天下りでボロ儲け」
「そりゃあ豪勢なもんだ」
「ああ、なかなか気分良かったぜ」
「で、”成功値”は?」
「プラス1350点」
「結構使っちまったな」
「ああ、まあな…」
「……」
「……」
「……」
「お前はどうだったよ?」
「俺は酷かったぜ」
「へえ、どんなよ?」
「学歴もなく、派遣で仕事を転々、
やっと定職についたと思ったら名ばかり管理職、
最後は過労であっさりポックリよ」
「そいつは痛えな。で、”成功値”は?」
「マイナス750点」
「そりゃまた随分回復したな!」
「まあよ、現世じゃ苦労したからな」
「……」
「……」
「……」
「ところでお前、
”成功値”の残り、結構ヤバイんじゃねえか?」
「ああ、通算で8160点かな」
「もうちょいで1万点じゃねえか!」
「まあな。
”成功値”を1万点使い切ると、どうなるんだっけ?」
「永久に現世に生まれ変われないか…
あるいは1万年の苦行で0にリセットされるんじゃねえか?」
「1万年かよ…勘弁してくれよ…」
「……」
「……」
「……」
「お前の”成功値”は?」
「今んとこ3420点かな」
「セーブしまくってんな!まだまだ余裕じぇねえか!」
「良くも悪くも現世じゃ幸薄いからな」
「ツイてんだかツイてないんだか分からんな」
「……」
「……」
「……」
「しかし1万年の苦行か…はぁ…
うかつに現世で成功しまくるもんじゃねえな」
「まあ、美味い汁はタダじゃないってこった」
「ホントそうだな…」
「おう、現世お疲れ」
「100年ぶりくらいか?」
「現世の暦だとそれくらいになるな」
「この度はご愁傷様」
「いやいや、お前こそご冥福をお祈りします」
「しかし現世は疲れるな」
「ああ、せいぜい70~80年が限界だな」
「やっぱ浄土が一番和むわ」
「……」
「……」
「……」
「で、どうだったよ?今度の現世は?」
「ああ、なかなか華やかだったぜ」
「へえ、是非聞きたいものだな」
「親は政治家で大金持ち、
俺は一流大からエリート官僚、最後は天下りでボロ儲け」
「そりゃあ豪勢なもんだ」
「ああ、なかなか気分良かったぜ」
「で、”成功値”は?」
「プラス1350点」
「結構使っちまったな」
「ああ、まあな…」
「……」
「……」
「……」
「お前はどうだったよ?」
「俺は酷かったぜ」
「へえ、どんなよ?」
「学歴もなく、派遣で仕事を転々、
やっと定職についたと思ったら名ばかり管理職、
最後は過労であっさりポックリよ」
「そいつは痛えな。で、”成功値”は?」
「マイナス750点」
「そりゃまた随分回復したな!」
「まあよ、現世じゃ苦労したからな」
「……」
「……」
「……」
「ところでお前、
”成功値”の残り、結構ヤバイんじゃねえか?」
「ああ、通算で8160点かな」
「もうちょいで1万点じゃねえか!」
「まあな。
”成功値”を1万点使い切ると、どうなるんだっけ?」
「永久に現世に生まれ変われないか…
あるいは1万年の苦行で0にリセットされるんじゃねえか?」
「1万年かよ…勘弁してくれよ…」
「……」
「……」
「……」
「お前の”成功値”は?」
「今んとこ3420点かな」
「セーブしまくってんな!まだまだ余裕じぇねえか!」
「良くも悪くも現世じゃ幸薄いからな」
「ツイてんだかツイてないんだか分からんな」
「……」
「……」
「……」
「しかし1万年の苦行か…はぁ…
うかつに現世で成功しまくるもんじゃねえな」
「まあ、美味い汁はタダじゃないってこった」
「ホントそうだな…」