20XX年、
超大国A国とC国の冷戦は一触即発の事態へと化していた。
A国、C国が競って作った兵器は、
地球を1万回粉々に出来る量に達していた。
しかしA国の首脳もC国の首脳も、
この冷戦がいかに馬鹿げたものか分かっていた。
そもそもは不足した資源の保有権をめぐって起こった冷戦、
兵器開発の為に資源を費やしたんじゃ本末転倒である。
悩みぬいた末、
両国首脳は第三国であるE連合に仲裁を依頼した。
こうしてE連合の立会いのもと、
A国、C国間で平和条約が結ばれた。
やがて火星のテラフォーミングが完了した。
これで人類は、資源豊富な火星に移住出来るのである。
さっそく第一陣が火星に出発、
続いて第二陣、第三陣、人々は次々と火星に移住した。
やがて火星に国家らしいものが出来、
独自の産業経済も発達した。
すると地球で困ったことが起きた。
安価で良質な鋼材や工業製品が、火星からどんどん入ってきてしまうのだ。
地球は火星からの輸入製品に極めて高い関税をかけた。
これに火星側は猛反発した。
両星首脳の交渉は決裂、
これが地球と火星の冷戦の始まりであった。
それから500年が経った。
今でも地球と火星の冷戦は続いている。
困ったことに、
今度は仲裁を頼める第三者機関が存在しないのだ。
科学者たちは皆頭を抱えていた。
今のペースで兵器開発が進めば、
地球の資源も、火星の資源も、
あと30年で枯渇してしまうのだ。
超大国A国とC国の冷戦は一触即発の事態へと化していた。
A国、C国が競って作った兵器は、
地球を1万回粉々に出来る量に達していた。
しかしA国の首脳もC国の首脳も、
この冷戦がいかに馬鹿げたものか分かっていた。
そもそもは不足した資源の保有権をめぐって起こった冷戦、
兵器開発の為に資源を費やしたんじゃ本末転倒である。
悩みぬいた末、
両国首脳は第三国であるE連合に仲裁を依頼した。
こうしてE連合の立会いのもと、
A国、C国間で平和条約が結ばれた。
やがて火星のテラフォーミングが完了した。
これで人類は、資源豊富な火星に移住出来るのである。
さっそく第一陣が火星に出発、
続いて第二陣、第三陣、人々は次々と火星に移住した。
やがて火星に国家らしいものが出来、
独自の産業経済も発達した。
すると地球で困ったことが起きた。
安価で良質な鋼材や工業製品が、火星からどんどん入ってきてしまうのだ。
地球は火星からの輸入製品に極めて高い関税をかけた。
これに火星側は猛反発した。
両星首脳の交渉は決裂、
これが地球と火星の冷戦の始まりであった。
それから500年が経った。
今でも地球と火星の冷戦は続いている。
困ったことに、
今度は仲裁を頼める第三者機関が存在しないのだ。
科学者たちは皆頭を抱えていた。
今のペースで兵器開発が進めば、
地球の資源も、火星の資源も、
あと30年で枯渇してしまうのだ。