あなたは僕の弱さを優しさだと言う。
その優しさが愛おしいのだと。
僕は戸惑う。
なぜあなたは弱さを肯定する?
僕はただ強くありたいと願った。
誰にも負けない強さを求めた。
あなたはそんな僕を見て、
ただただ悲しそうな笑みを浮かべた。
あなたはなぜそんな悲しそうな顔をする?
なぜ強さを否定する?
結局僕は強くはなれなかった。
僕は僕のままだった。
今、あなたの悲しそうな顔を思い浮かべる。
あなたが嫌っていたのは強さではなく、僕の自己否定だったんだね。
僕も弱さを優しさと呼んでみる。
あなたのそばだから、自分に胸を張れる。