「…」
「…」
「君が”黒い天使”さん?」
「あんたが”白い廃人”さん?」
「こうして会うのは初めましてだね」
「そうね、初めまして」
「とりあえず喫茶店でも行こうか」
「…」
。。。。。
「…」
「…」
「ひとつ聞いていい?」
「何?」
「君はなんで死のうと思ったの?」
「別に。ただ何もかもが馬鹿らしくなっただけよ」
「そうなんだ…」
「あんたは?」
「僕は今年、東大に落ちたんだ…。だから生きてるのが嫌になって…」
「は?それがあんたの死ぬ理由?」
「そうだけど…」
「あんた馬鹿じゃないの?よくそんな理由で死のうと思ったわね!呆れた!甘えてんじゃないわよ!」
「君には分からないんだ、僕がどんなに勉強したか、受験戦争がどんなに厳しいか…」
「分からないし分かりたくもないわね!ほとほと救えない馬鹿!呆れて物も言えないわ!」
「でも、今日ここへ来て君とは死にたくないと思った…」
「へえ、やっぱり怖気づいたんだ?」
「違う…」
「じゃあ何よ?」
「君には…」
「へ?何?」
「君には生きて欲しいんだ…」
「はあ?」
「だから今日は死ねない…」
「それ本気で言ってるの?あんたってほんと最高の馬鹿ね!つくづく馬鹿馬鹿しい、私、帰るわよ!」
「待って!」
「何よ?」
「もう少しここにいて…君と話しがしたいんだ…」
「…」
「…」
「わかったわよ、付き合ってあげるわよ」
「…」
「…」
「…」
「あんたなんかに話してもしょうがないでしょうけど…」
「…」
「私は誰からも愛されたことが無いの!親からも!彼氏からも!同僚からも!私が死んで悲しむ人なんて一人もいないのよ!」
「…」
「分かる?あんたみたいな甘やかされて育った坊っちゃんとは違うのよ!私は生きる時も一人、死ぬ時も一人なの!」
「でも一人で死ぬのが嫌だから僕を誘った…」
「それは…」
「選んだ相手が僕で良かった?」
「最低よ!思いっきり後悔してるわよ!」
「良かった」
「何がよ?」
「とりあえず今日は君は死なないでいてくれる」
「…」
「…」
「…」
「…」
「あんた彼女は?」
「いたこと無いけど…」
「セックスは?」
「したことないよ」
「でしょうね。この世の中にはね、あんたの知らない楽しいことがいっぱいあるの!そんな楽しいことも何一つ知らずに、お勉強だけして東大落ちて、はいお終い。しょーもない人生ね!」
「じゃあ君は世の中の楽しいこと全部経験したの?」
「それは…あんたには関係無いでしょ!」
「…」
「…」
「でも今日、ひとつだけ生きてて良かったって思えることがあった」
「何よ?」
「君に出会えた」
「…!」
「君が好きです!僕と一緒に生きてください!」
「…あんた、それ本気で言ってるの?」
「え…本気だけど…」
「ププッ、アハハハハハ…」
「何か変なこと言ったかな?」
「アハハハハハ、アハハハハハ…」
「…」
「アハハハハハ、あ~あ、なんか死ぬのも馬鹿らしくなっちゃった。私、帰るね」
「待って!」
「何?」
「生きてくれる?」
「あんたが死なないって約束してくれればね」
「また連絡してもいいかな?」
「フフ…したければすれば?」
「…」
「君が”黒い天使”さん?」
「あんたが”白い廃人”さん?」
「こうして会うのは初めましてだね」
「そうね、初めまして」
「とりあえず喫茶店でも行こうか」
「…」
。。。。。
「…」
「…」
「ひとつ聞いていい?」
「何?」
「君はなんで死のうと思ったの?」
「別に。ただ何もかもが馬鹿らしくなっただけよ」
「そうなんだ…」
「あんたは?」
「僕は今年、東大に落ちたんだ…。だから生きてるのが嫌になって…」
「は?それがあんたの死ぬ理由?」
「そうだけど…」
「あんた馬鹿じゃないの?よくそんな理由で死のうと思ったわね!呆れた!甘えてんじゃないわよ!」
「君には分からないんだ、僕がどんなに勉強したか、受験戦争がどんなに厳しいか…」
「分からないし分かりたくもないわね!ほとほと救えない馬鹿!呆れて物も言えないわ!」
「でも、今日ここへ来て君とは死にたくないと思った…」
「へえ、やっぱり怖気づいたんだ?」
「違う…」
「じゃあ何よ?」
「君には…」
「へ?何?」
「君には生きて欲しいんだ…」
「はあ?」
「だから今日は死ねない…」
「それ本気で言ってるの?あんたってほんと最高の馬鹿ね!つくづく馬鹿馬鹿しい、私、帰るわよ!」
「待って!」
「何よ?」
「もう少しここにいて…君と話しがしたいんだ…」
「…」
「…」
「わかったわよ、付き合ってあげるわよ」
「…」
「…」
「…」
「あんたなんかに話してもしょうがないでしょうけど…」
「…」
「私は誰からも愛されたことが無いの!親からも!彼氏からも!同僚からも!私が死んで悲しむ人なんて一人もいないのよ!」
「…」
「分かる?あんたみたいな甘やかされて育った坊っちゃんとは違うのよ!私は生きる時も一人、死ぬ時も一人なの!」
「でも一人で死ぬのが嫌だから僕を誘った…」
「それは…」
「選んだ相手が僕で良かった?」
「最低よ!思いっきり後悔してるわよ!」
「良かった」
「何がよ?」
「とりあえず今日は君は死なないでいてくれる」
「…」
「…」
「…」
「…」
「あんた彼女は?」
「いたこと無いけど…」
「セックスは?」
「したことないよ」
「でしょうね。この世の中にはね、あんたの知らない楽しいことがいっぱいあるの!そんな楽しいことも何一つ知らずに、お勉強だけして東大落ちて、はいお終い。しょーもない人生ね!」
「じゃあ君は世の中の楽しいこと全部経験したの?」
「それは…あんたには関係無いでしょ!」
「…」
「…」
「でも今日、ひとつだけ生きてて良かったって思えることがあった」
「何よ?」
「君に出会えた」
「…!」
「君が好きです!僕と一緒に生きてください!」
「…あんた、それ本気で言ってるの?」
「え…本気だけど…」
「ププッ、アハハハハハ…」
「何か変なこと言ったかな?」
「アハハハハハ、アハハハハハ…」
「…」
「アハハハハハ、あ~あ、なんか死ぬのも馬鹿らしくなっちゃった。私、帰るね」
「待って!」
「何?」
「生きてくれる?」
「あんたが死なないって約束してくれればね」
「また連絡してもいいかな?」
「フフ…したければすれば?」