「…」
「…」
「さあ、あなたの事を何でも話してちょうだい」
「…」
「遠慮せずに何でも聞かせてちょうだい」
「私、もう生きていたくないんです」
「そう…どうしてそう思うの?」
「私には生きる価値が無いからです」
「生きる価値ねえ…随分難しいことを考えるのね」
「…」
「本当にそう思う?」
「…はい」
「じゃあ聞くけど、あなたから見て私は生きる価値があると思う?」
「はい、あると思います」
「私には生きる価値があって、あなたには生きる価値が無い、これってちょっと変な話じゃない?」
「…」
「…」
「でもみんなが私を嫌ってます!みんな私なんかいなくなればいいと思ってます!」
「本当にそう思うの?」
「はい…」
「実際に誰かからそう聞いたの?」
「…いえ」
「そう…じゃあその話はもっと吟味してみる必要があるわね」
「…」
「ところで、あなたには好きな人はいるの?」
「…はい、います」
「それって素晴らしいことじゃない!」
「でもその人は私のことなんて何とも思ってません!」
「それでもいいじゃない!」
「なぜですか?」
「たとえ万人から嫌われている人がいたとしても、その人がたった一人でも誰かを愛することが出来たなら、それが生きる理由になると思うわ。でも、万人から愛される人がいたとしても、その人が誰一人愛することが出来なかったら、その人は生きる理由を見つけられないでしょうね」
「…」
「生きる価値ってそういうことじゃないかしら?」
「…」
「誰かを愛すること…それがあなたの生きる理由にはならないかしら?」
「…」
「そしてあなたには、あなた自身も愛してほしいわ」
「…わたしを…ですか?」
「そう。人を愛せる心を持ったあなたには、それだけの価値があると思うから」
「…」
「…」
「…私、もう少し生きてみようと思います」
「そう、それは良かったわ」
「またここへ来てもいいですか?」
「ええ、いつでも来ていいわよ」
「…」
「さあ、あなたの事を何でも話してちょうだい」
「…」
「遠慮せずに何でも聞かせてちょうだい」
「私、もう生きていたくないんです」
「そう…どうしてそう思うの?」
「私には生きる価値が無いからです」
「生きる価値ねえ…随分難しいことを考えるのね」
「…」
「本当にそう思う?」
「…はい」
「じゃあ聞くけど、あなたから見て私は生きる価値があると思う?」
「はい、あると思います」
「私には生きる価値があって、あなたには生きる価値が無い、これってちょっと変な話じゃない?」
「…」
「…」
「でもみんなが私を嫌ってます!みんな私なんかいなくなればいいと思ってます!」
「本当にそう思うの?」
「はい…」
「実際に誰かからそう聞いたの?」
「…いえ」
「そう…じゃあその話はもっと吟味してみる必要があるわね」
「…」
「ところで、あなたには好きな人はいるの?」
「…はい、います」
「それって素晴らしいことじゃない!」
「でもその人は私のことなんて何とも思ってません!」
「それでもいいじゃない!」
「なぜですか?」
「たとえ万人から嫌われている人がいたとしても、その人がたった一人でも誰かを愛することが出来たなら、それが生きる理由になると思うわ。でも、万人から愛される人がいたとしても、その人が誰一人愛することが出来なかったら、その人は生きる理由を見つけられないでしょうね」
「…」
「生きる価値ってそういうことじゃないかしら?」
「…」
「誰かを愛すること…それがあなたの生きる理由にはならないかしら?」
「…」
「そしてあなたには、あなた自身も愛してほしいわ」
「…わたしを…ですか?」
「そう。人を愛せる心を持ったあなたには、それだけの価値があると思うから」
「…」
「…」
「…私、もう少し生きてみようと思います」
「そう、それは良かったわ」
「またここへ来てもいいですか?」
「ええ、いつでも来ていいわよ」