告げなければ

風景画をパラパラ見ていたら

どれもこれも

楽しくも切ない想い出が詰まっていたようで

苦しい感情が湧いてきた

吸い込まれそうになったとき

あのときは、悲しい出来事が重なって

「もうダメだ」って自分の人生を諦めそうになった

放心状態で何も考えれずに

真っ白になった頭で

一歩一歩徐々に波打際に近づいて

足が浸かりかけた

まさにその瞬間、スマホから音楽が流れ

正気に戻り

我にかえる

本当に弱くてダメな人間だった

嫌なことから目を背けてばかり

逃げてばかりいた

そのさなかに

支えを失い

自分のキャパを超えて

のしかかったときの

強烈な重み

忘れたくても

忘れられずにいる

「告げなければ」

もっと

ひどい未来が待っていたのかも

知れない

もっとひどい

修羅場が訪れていたのかも知れない

それとも

真逆の

「幸」が訪れていたのか。。。

どんなときでも

上を向いて歩けば

こんなに綺麗な世界が広がっていて

人生に必要な経験をしただけだったんだと

改めて思える

時は経ち

病にも打ち勝った

それが

今に繋がっている

告げなくても

いずれは

告げられていた

んだろう。。。

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