何をスクラッブ・アンド・ビルドする | 偏屈な親父による「デジタルカメラ」ぶらり日記

何をスクラッブ・アンド・ビルドする

●撮影日…2014年(平成26年)10月18日

第153回芥川龍之介賞選考委員会が七月十六日午後五時から東京・築地「新喜楽」で開催され、受賞作①…羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」、受賞作②…又吉直樹「火花」。

もろもろの経緯で文芸春秋9月号を入手しましたが、半年に一度芥川賞選考委員選評から読むのが習慣です。その後、掲載された「スクラップ・アンド・ビルド」「火花」を1ページだけ読んで「スクラップ・アンド・ビルド」から読み始めました。介護と云う言葉が一人歩きしていますが、二十代後半の男から母と祖父と彼女を見た家族青春小説と思われます。三世代の人間関係が良く描かれた読みやすい小説です。よく長すぎる小説と批判されることが多いが、あれ終わってしまった次のページが無いとあっけない幕切れでした。続編が期待される素晴らしい小説と出会えて良かった。